「読書」カテゴリーアーカイブ

【読書】「危険なビーナス」東野圭吾(2020-3)

今年3作品目の「危険なビーナス」読了!

いやー、しかし、コロナのせいで3月の一週目に上京して以来、沖縄から出られない生活が続き、通勤が電車から車(もちろん自分で運転)に変わったもんだから、読書時間がとれないさぁ〜。まぁ、週末とかにダラダラせずに本を読みゃいい、とも思うが、なかなかリズムを作ることができず、読みかけの「中原の虹」も2巻目で止まったまま・・・。

そんな中、東野作品がドラマ化される、ってニュースが・・・。なんだ?なんだ!どの作品なんだ!?と確認すると「危険なビーナス」と言う未読の作品。

そう言えば・・・と(読みもしないのに)買いだめた本にそんなタイトルあったよな・・・と確認すると「びんご!」。ありましたよ、はははは・・・。で、放映は来週(10月11日)からで半沢直樹の後番組とな。

やべっ!ってことで、週末(土日)のほとんどの時間を読書時間にあて、一気に読み切りました。

で、内容は・・・。まっ、ネタバレになるので控えますが、事件が起こってから関係者が登場し、そこから絞り込まれると言う流れではなく、登場人物の人物像を描きながら、そこから事件が浮かび上がり、幾つかの話題が絡み合いながら(驚きの)ラストを迎えると言うものです。「ビーナスって何よ(どーゆーことよ)!?」的なタイトルと展開になっていますが、そこはドラマで楽しんでみてください。

ちなみに(どーでもいいが)半沢直樹は、最初のドラマ放映時に全ての作品(6作品)を一気に読み終え、次作をワクワクして待ったのにいつまでもドラマ化されず「待ちくたびれて」しまったので、今回は観ていません。さすがに7年は待たせすぎですよね(汗)。

さてさて、週末にダラダラしながらも本を読めたので、読みかけを年内に読了しなくては・・・です(笑)。

本棚には未読の買いだめ本がまだ何冊か残っていることは内緒です・・・。

【読書】「蒼穹の昴」浅田次郎(2020-1)「珍妃の井戸」浅田次郎(2020-2)

「蒼穹の昴」全4巻を2010年、2011年に続き3度目・・・続けて「珍妃の井戸」をこれも3度目(かな?)の読了!ちなみに、記憶の限りだと2度目なんだが、記録(blog)によると3度目のようです(汗)

前回から約10年が経過し、自身が少し勉強できたのか、読書の質が向上したのかは定かではないが、ストーリーの全貌と活字の奥にある物語の本質を理解することができた気がする。

特に当時は、50冊/年間と言う具体的な到達目標を持って本を読んでいたこともあり「本を読む」ことが目標となっていて「作品を楽しむ」ことができていなかったかも知れない・・・。

まぁ、それはそれとして置いといて・・・

改めて清朝末期の国内の混乱と、日本を含む列強の動きを学ぶことができました。

「蒼穹の昴」は歴史そのものを語ったと言う感じがありますが、「珍妃の井戸」は混乱の中で起こった悲しい事件の話と言うだけではなく、「蒼穹の昴」の登場人物たちのキャラクターをわかりやすくした内容だと思います。もしかすると、蛇足と捉えられるかも知れませんが「蒼穹の昴」をさらに面白くするスパイスになっているようにも感じます。

 3部作(「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」)を読み終えた後にどうしても我慢できず、2011年には春児と西太后が暮らした紫禁城へ行ってきました。もちろん珍妃の井戸や万里の長城も見てきました。それほどはまり込んだにも関わらず、内容が頭に残っていなかったのは驚きです。まぁ、新鮮な気持ちでページを捲ることができた、とも言いますが・・・汗。

 現在は「中原の虹」を読んでいる最中ですが、やはりこの三部作はスケールの大きな名作だと思います。実在した人物たちが浅田次郎が生み出した人物と絶妙に関わりながら、ストーリーが歴史に沿って展開するため、どこまでが作品でどれが事実なのか?わからなくなってしまいます。これが浅田ワールドなのでしょうね。

 さてさて、もうしばらく(中原の虹は全四巻)は浅田ワールドで歴史の迷子になりますね。

【読書】「プリズンホテル 」浅田次郎(2019-11)

何度目かな?少なくとも2回以上読んでるよな・・・と言うわけで、「プリズンホテル 」全4巻を読了!

やっぱり泣けて笑える作品です。ただ、さすがに何度も読んでいると「笑えるポイント」がわかってしまっているので、電車で必死に笑いを堪える回数が減ったように感じます。まぁ、そうは言いながらも、通勤電車で何度か本を閉じて深呼吸しましたが・・・ね(笑)。

実は、昨年の引越し時の混乱で行方不明になってしまい、「まっ、何度も読んだからもういいかな?」なんて考えていましたが、手元にないと余計に読みたくなり、メル○リで4冊セットを購入しました。やっぱり好きな作品は手元にないと・・・ですね。

さて、次は・・・と言いながら、決まっています。

「蒼穹の昴」

数ヶ月前に10年近く前に放送されたテレビドラマの再放送を見て、そろそろ読み直してみようと考えていました。「蒼穹の昴」だけでも全4巻の長編ですが、これに「珍妃の井戸」「中原の虹」さらに「マンチュリアンレポート」が加わると、結構なボリュームになります。まぁ、しばらくは浅田次郎ワールドにどっぷりと浸かり込むことになりそうです。

【読書】「白い巨塔」山崎豊子(2019-10)

医学界の闇にメスを入れた山崎豊子の名作のひとつ「白い巨塔」を4度目?の読了!

高校時代に田宮二郎演じる主人公(財前五郎)に惹かれて読んでから、何度か読み返しています。今回は岡田准一が主演したドラマを観て急に読みたくなり、本棚から引っ張り出しました。

しかし、何度読んでも良い作品は面白い。全体のストーリーは頭に入っているにも関わらず、新たな発見や感動を覚えながら読み進められる。全5卷の長作を何度目かの読書にも関わらず、しっかりと楽しみながら、山崎ワールド(と言うか「白い巨塔ワールド」)にどっぷりと浸かりこみました。

何度読んでも、頭の中に出てくる財前五郎のイメージはやはり田宮二郎ですね。親友でライバルである里見は田宮財前のときに演じた山本學ではなく、前回の唐沢寿明が財前を演じたときの江口洋介かな。あと、前任教授の東は同じく唐沢財前にときの石坂浩二。あと、個人的には品川徹(大河内教授)、上村香子(里見の妻)、島田陽子(東佐枝子)も適役だったかと。

良い作品は何度読んでも面白い、と言うことで「白い巨塔」は数年後にまた読んでいるんだろうな・・・。医学が進歩し、作品で描かれた病気は治療可能になっていたとしても、人間は変わることなく、きっと「白い巨塔」はそのままなんだろうな・・・と。

さて、次はテレビの再放送を観てしまい、思わず手にとった浅田次郎の名作のひとつ「蒼穹の昴」・・・にしようかと思いましたが、重い作品が続くのもなんだなぁ・・・と、ちょっと軽い作品にしてみました。なにせ、「珍妃の井戸」「草原の虹」そして「マンチュリアン・レポート」と続いちゃいますから・・・笑

【読書】「オリジン」ダン・ブラウン(2019-09)

次の本を探しているとネットで「オリジン」がオススメされた。実は・・・「インフェルノ」の次作が出ているのを知りませんでした(汗)

確か、「ロストシンボル」を読み終えて、映画の公開を待っていたら、突然「インフェルノ」の上映情報が飛び込んできて焦った記憶があります。そのときは、止む無く映画を観た後に原作を読んだのですが・・・。まぁ、そのときも最新作情報をキャッチできていなかったわけですが・・・汗。

本作も宗教を背景で、スペインが舞台です。作品の展開とは別で、サグラダ・ファミリアには行ってみたくなりました。(何年かかるかわからないけど)積立するぞーーー!(汗)

さて、宗教vs科学の構図のもとで描かれているのは「我々はどこから来て、どこへ行くのか?」と言う永遠のテーマで、宗教としての解釈(神が作り、神の元へ行く)と科学(ダーウィンの進化論など)との対立です。まぁ、生命の起源については完全な立証は難しいとしても、「見えざる力により創造された」と言う説明はそろそろ受け入れづらいかな?と個人的には感じています。

ただ、私自身は全てを科学で証明し、宗教(神)を否定する無神論者でもなく、主人公のラングドン教授の考え方に賛同できました。特定の宗教を崇拝することはありませんが、世の中にある全ての事象が科学で解明されるにはもう少し時間がかかりそうですので、「見えない力」の存在を否定せずにおきたいと思います。

ダン・ブラウンの作品は世界規模のスケールと時間軸がダイナミックに動き回るため、何度かページを戻しながら読み進めると言うスタイルは本作も一緒でした。ただ、展開(ラストのオチ)については、ある程度予想できたものだったので、ハラハラ感は少なかったかな?です。

先週は岡田准一主演の「白い巨塔」を見て、久しぶりに読みたくなり、本棚を探したのですが・・・なぜか無い。山崎豊子の他の作品は揃っているのに、大好きなこの作品がない・・・。こうなると悔しいので、メルカリで探して購入しました(涙)

と言うわけで、次作は「白い巨塔」だぁーーー!

【読書】「夢幻花」東野圭吾(2019-8)

ブック◯フのオンラインショップで東野作品であると言う理由だけで、内容を確認せずポチった(汗)1冊を読了!

(毎回同じコメントですが)さすがです!幾つかの伏線が作品後半で見事に絡み合い、大団円を迎えると言う流れですが、本作品の展開(謎解き?)は読めませんでした。まぁ、推理小説ではないので「読む」必要はありませんが、だいたい後半に入ると朧げに判ってくるものが、本作品はページを捲ることで知ることができました。ぜひ、映像化して欲しい作品のひとつだと思います。

具体的な内容は、どこを切り出してもネタバレになりそうなので差し控えますが、読み進めるほどに止まらなくなることは保証します(笑)

さてさて、今年は4ヶ月で8作品。このペースだと30作品/年間程度でしょうかね?まぁ、数に拘らず質で楽しみます!

【読書】「神坐す山の物語」浅田次郎(2019-7)

浅田次郎のスピリチュアル小説を少しもたつきながらも読了!

主人公(≒浅田少年)が母の実家である古い神官屋敷で見聞きした7つの話題が収められた短編集です。怖い話や泣いてしまう話もありますが、(収録されているインタビュー記事によると)多少の脚色はあるが、全ての話題は事実に基づいたものだそうです。

後半2編、特に「天井裏の春子」は泣けました。

しかし、浅田次郎と言う作家はすごいと思います。笑えて、泣けて、学べて・・・と、多彩な作品を作り出せる手品師?魔法使い?まぁ、何にせよ「読書」を楽しませてくれる人です。

さてさて4月終了時点で7作品。このペースだと年間で20数作かな。作品数だけではなく、良い作品に多く出会いたいものです。

【読書】「ダイイング・アイ」東野圭吾(2019-6)

2007年の単行本発売と同時に購入してサクサクと読了した「ダイイング・アイ」を二度目の読了!

今回、WOWOWのドラマ化に合わせてもう一度読み直してみました。
https://www.wowow.co.jp/dramaw/dyingeye/

読み直してみると・・・当時、ちゃんと読んだはずなんだが、ほとんどストーリーを覚えていない。なので、10数年前に一度読んだはずの作品を新鮮な気持ちで読むことができました(汗)。

傷害事件で記憶の一部を失った主人公が、少しずつ記憶を取り戻して行く中で、自身に関わった交通事故の内容が明らかになるとともに、その事故が生み出した別のストーリーが展開されます。

ちょっと(ある意味で)「怖い」内容ですが、お薦めの作品です。ちなみに、ドラマは原作の内容や流れを壊さずに作られていて、第三話を終えた現在でも満足です。

【読書】「霧笛荘夜話」浅田次郎(2019-5)

浅田次郎の短編集「霧笛荘夜話」読了!

短編集と言っても「霧笛荘」と言う古いアパートに暮らしていた6人の住人の「生き様」を描いていますので、それぞれの作品に他の住人が登場しており、全体としては1つのストーリーとして仕上がっています

しかし、さすが「平成の泣かせ屋」です。登場する老若男女、それぞれの心の動きをしっかりと表現してくれており、その感情が読み手の心にジワジワと伝わってきます。

「幸せ」って何だろう?って少しばかり考えさせられる作品だと思います。

【読書】「東京零年」赤川次郎(2019-4)

数十年ぶりの赤川次郎作品読了!

出張先の本屋で見つけた一冊です。赤川次郎作品は大学の頃以来かな?まぁ、何冊も読んだと言う記憶がないので1〜2冊だったんでしょうが・・・ね(汗)

国家としての都合や体面が優先される世の中において、理不尽な扱い受けた主人公と周囲の人々の人間模様と、それに争う姿を描いています。まぁ、現在の日本を舞台(モデル?)にしていますので、現実味のある内容となっています。

ただ、個人的にはラストにかけての畳み込みが少しばかり雑な気がしました。伏線にある幾つかのストーリーが「あとは読者の想像にお任せします」となっており、モヤモヤ感が残ったかな・・・です(汗)

全体としてはテンポ良く展開して、登場人物がそれぞれ個性を持って動き回りますので、楽しみながら著者が提起する「問題」について考えることができる作品に仕上がっていると思います。こちらもサクサクと読み進めたので、なんと4日間読了でした。

さてさて、何となく調子に乗ってきましたので、30タイトルいけるかな?です(笑)