【読書】「蒼穹の昴」浅田次郎(2020-1)「珍妃の井戸」浅田次郎(2020-2)

「蒼穹の昴」全4巻を2010年、2011年に続き3度目・・・続けて「珍妃の井戸」をこれも3度目(かな?)の読了!ちなみに、記憶の限りだと2度目なんだが、記録(blog)によると3度目のようです(汗)

前回から約10年が経過し、自身が少し勉強できたのか、読書の質が向上したのかは定かではないが、ストーリーの全貌と活字の奥にある物語の本質を理解することができた気がする。

特に当時は、50冊/年間と言う具体的な到達目標を持って本を読んでいたこともあり「本を読む」ことが目標となっていて「作品を楽しむ」ことができていなかったかも知れない・・・。

まぁ、それはそれとして置いといて・・・

改めて清朝末期の国内の混乱と、日本を含む列強の動きを学ぶことができました。

「蒼穹の昴」は歴史そのものを語ったと言う感じがありますが、「珍妃の井戸」は混乱の中で起こった悲しい事件の話と言うだけではなく、「蒼穹の昴」の登場人物たちのキャラクターをわかりやすくした内容だと思います。もしかすると、蛇足と捉えられるかも知れませんが「蒼穹の昴」をさらに面白くするスパイスになっているようにも感じます。

 3部作(「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」)を読み終えた後にどうしても我慢できず、2011年には春児と西太后が暮らした紫禁城へ行ってきました。もちろん珍妃の井戸や万里の長城も見てきました。それほどはまり込んだにも関わらず、内容が頭に残っていなかったのは驚きです。まぁ、新鮮な気持ちでページを捲ることができた、とも言いますが・・・汗。

 現在は「中原の虹」を読んでいる最中ですが、やはりこの三部作はスケールの大きな名作だと思います。実在した人物たちが浅田次郎が生み出した人物と絶妙に関わりながら、ストーリーが歴史に沿って展開するため、どこまでが作品でどれが事実なのか?わからなくなってしまいます。これが浅田ワールドなのでしょうね。

 さてさて、もうしばらく(中原の虹は全四巻)は浅田ワールドで歴史の迷子になりますね。

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