「読書」カテゴリーアーカイブ

【読書】「虚ろな十字架」東野圭吾(2021-7)

間違いなく、2度目の読了!

なぜか記録には残っていないけど、読んだことがある作品だと途中で気づいた。まっ、いつもの事ながらストーリーをはっきりと覚えていたわけではなかったので、問題なしかと・・。ただ、後半は読みすすめるほどにストーリー(ラスト)を思い出してきたせいで、ハラハラ感は少なったですけど・・・汗

「殺人は死をもって償わせるべきか」と言う難しいテーマに向き合った作品ですが「さすが東野」と思わせる展開です。とにかく難しい作品でコメントが難しいので、ぜひ手にとって読んで見て下さい。

【読書】「仮面病棟」知念実希人(2021-5)/「時限病棟」知念実希人(2021-6)

沖縄出身と言うことで少しばかり気になっていた知念実希人。WOWOWで「仮面病棟」を観て、「これは・・・」と言うことで2作品を一気読み!

この2作品は同じ病院を舞台にしたもので、「仮面病棟」→「時限病棟」の流れです。登場人物やストーリーは異なりますが、同じ舞台にすることによって「仮面病棟」の事件を「時限病棟」で引用し、ストーリーに厚みと継続性を作っています。読者側も前編→後編な感じで読みすすめることができました。

多少、ストーリー展開やトリックに無理がある気がしますが、そこは気にすることなく一気に読むことをオススメします。

あっ、これ以上の説明はネタバレになりますので、この辺で・・・笑

 

【読書】「マスカレード・ナイト」東野圭吾(2021-4)

立て続けの「読書」ネタ投稿・・・まぁ、多少のタイムラグはあるものの、実際に2週間弱で3作品を読み終えたのは事実なので・・・(汗)。

「マスカレード・ホテル」「マスタレード・イブ」に続く、シリーズ第3作「マスカレード・ナイト」を単行本で一気読了!まぁ、昨年買い込んでいた中古本の中から引っ張り出したはいいが、単行本なので出張に持って行きづらいので一気に読んじゃったんですが・・・ね(汗)。

個人的には「東野作品らしくてらしくない」と言う感想です。まぁ、ネタバレになっちゃうのでコメントしませんが、読み終えたあとの「そうきたか!」「そうだったのね!」が薄かったように感じました。また、近々に映画化されるようですが、(勝手に)それぞれのキャストの表情を思い浮かべられるような表現になっています。ここは「さすが東野」って感じです。

コロナ前は出張時に2冊ほど読んでいたのが、出張がなくなってからはめっきり読まなくなりました。電車や飛行機でなくても読めるんですが、なんだかその気にならなくて・・・。ただ、ここ最近は週末に自宅で何もせずにダラダラするのではなく、読書すると言う習慣ができつつあるので、3月は3作品+α(読みかけあり)な勢い。まぁ、これが個人的な「with コロナ の新しい生活習慣」になりつつかるのかな?と。

これからも読書楽しみますです(笑)。

【読書】「太陽は動かない」吉田修一(2021-2)/「森は知っている」吉田修一(2021-3)

WOWOWのオリジナルドラマ「太陽は動かない」が面白かったので、早速ネットでシリーズ2作品を注文して(と言っても中古本だが・・・)一気読了!

WOWOWのドラマはオリジナルストリーで、今回の2作品とは異なっていたおかげで、内容を楽しみながら読みすすめることができました。どうやら「太陽は動かない」は同名タイトルの映画の原作と言うことです(映画観てませんが「森は知っている」の内容も含まれているようです)。

「太陽は動かない」が第一作ですが、登場人物や組織などの説明がないままストーリーが展開されるため、WOWOWや映画を観る前に手にとってしまうと、???→??→?と感じてしまうかも知れません。これは、続編の「森は知っている」で?→!となります。

個人的な感想としては、ストーリーの展開がチトばかり雑なように感じます。まぁ、スピード感のある展開、とも言えますが、場面展開や人物登場のシーンに唐突感を覚えます。何度かページを戻って繋がりを追ったりもしましたが、やっぱり???な感じでした。ただ、だからと言って繋がりがないと言うわけでもないので、そこはあまり気にせず読みすすめたほうが良い作品だと思います。

作者のタッチを含めて好きor嫌いがはっきりする作品かと思いますが、個人的には「面白かった」です。

本作は(現時点では)「ウォーターゲーム」を含めた3部作となっていますが、残念ながら手もとには2作品しかなかったので、次回のお楽しみ、と言うことで(笑)

【読書】「中原の虹」浅田次郎(2021-1)

2度目の読了!いやー、さすがに出張がないので「読めない」・・・ではなく「読まない」ですね。週末もヒマでダラダラしているんだから読めばいいじゃん!と自分でも思うんですがねぇ・・・・。

これで「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」から続く三部作読了です。しかし、二度目なんですが、毎度ながらストーリーが残っておらず、まるで初めて読んだように感動してしまいました(笑)。まぁ、今回は3作ともじっくりと読んだつもりなので、また数年後に手にする(であろう)ときには多少残っているのか・・・な(汗)。

「蒼穹の昴」では紫禁城を舞台に清朝末期の社会の動乱が描かれ、「珍妃の井戸」は列強と言われる日本を含む諸外国が動乱の最中にやってきたことを描いています。一方、「中原の虹」では長城の北側の満州を舞台に「蒼穹の昴」の時間軸をなぞるように人々の動きが活き活きと描かれています。また、同じ人物が登場しながら、それぞれの作品を行き来して歴史が立体的に見えてくるように感じます。

いやーっ、久しぶりに浅田ワールドにどっぷりと浸りました。また、もう一度紫禁城に行きたくなりました(笑)。

【読書】「危険なビーナス」東野圭吾(2020-3)

今年3作品目の「危険なビーナス」読了!

いやー、しかし、コロナのせいで3月の一週目に上京して以来、沖縄から出られない生活が続き、通勤が電車から車(もちろん自分で運転)に変わったもんだから、読書時間がとれないさぁ〜。まぁ、週末とかにダラダラせずに本を読みゃいい、とも思うが、なかなかリズムを作ることができず、読みかけの「中原の虹」も2巻目で止まったまま・・・。

そんな中、東野作品がドラマ化される、ってニュースが・・・。なんだ?なんだ!どの作品なんだ!?と確認すると「危険なビーナス」と言う未読の作品。

そう言えば・・・と(読みもしないのに)買いだめた本にそんなタイトルあったよな・・・と確認すると「びんご!」。ありましたよ、はははは・・・。で、放映は来週(10月11日)からで半沢直樹の後番組とな。

やべっ!ってことで、週末(土日)のほとんどの時間を読書時間にあて、一気に読み切りました。

で、内容は・・・。まっ、ネタバレになるので控えますが、事件が起こってから関係者が登場し、そこから絞り込まれると言う流れではなく、登場人物の人物像を描きながら、そこから事件が浮かび上がり、幾つかの話題が絡み合いながら(驚きの)ラストを迎えると言うものです。「ビーナスって何よ(どーゆーことよ)!?」的なタイトルと展開になっていますが、そこはドラマで楽しんでみてください。

ちなみに(どーでもいいが)半沢直樹は、最初のドラマ放映時に全ての作品(6作品)を一気に読み終え、次作をワクワクして待ったのにいつまでもドラマ化されず「待ちくたびれて」しまったので、今回は観ていません。さすがに7年は待たせすぎですよね(汗)。

さてさて、週末にダラダラしながらも本を読めたので、読みかけを年内に読了しなくては・・・です(笑)。

本棚には未読の買いだめ本がまだ何冊か残っていることは内緒です・・・。

【読書】「蒼穹の昴」浅田次郎(2020-1)「珍妃の井戸」浅田次郎(2020-2)

「蒼穹の昴」全4巻を2010年、2011年に続き3度目・・・続けて「珍妃の井戸」をこれも3度目(かな?)の読了!ちなみに、記憶の限りだと2度目なんだが、記録(blog)によると3度目のようです(汗)

前回から約10年が経過し、自身が少し勉強できたのか、読書の質が向上したのかは定かではないが、ストーリーの全貌と活字の奥にある物語の本質を理解することができた気がする。

特に当時は、50冊/年間と言う具体的な到達目標を持って本を読んでいたこともあり「本を読む」ことが目標となっていて「作品を楽しむ」ことができていなかったかも知れない・・・。

まぁ、それはそれとして置いといて・・・

改めて清朝末期の国内の混乱と、日本を含む列強の動きを学ぶことができました。

「蒼穹の昴」は歴史そのものを語ったと言う感じがありますが、「珍妃の井戸」は混乱の中で起こった悲しい事件の話と言うだけではなく、「蒼穹の昴」の登場人物たちのキャラクターをわかりやすくした内容だと思います。もしかすると、蛇足と捉えられるかも知れませんが「蒼穹の昴」をさらに面白くするスパイスになっているようにも感じます。

 3部作(「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」)を読み終えた後にどうしても我慢できず、2011年には春児と西太后が暮らした紫禁城へ行ってきました。もちろん珍妃の井戸や万里の長城も見てきました。それほどはまり込んだにも関わらず、内容が頭に残っていなかったのは驚きです。まぁ、新鮮な気持ちでページを捲ることができた、とも言いますが・・・汗。

 現在は「中原の虹」を読んでいる最中ですが、やはりこの三部作はスケールの大きな名作だと思います。実在した人物たちが浅田次郎が生み出した人物と絶妙に関わりながら、ストーリーが歴史に沿って展開するため、どこまでが作品でどれが事実なのか?わからなくなってしまいます。これが浅田ワールドなのでしょうね。

 さてさて、もうしばらく(中原の虹は全四巻)は浅田ワールドで歴史の迷子になりますね。

【読書】「プリズンホテル 」浅田次郎(2019-11)

何度目かな?少なくとも2回以上読んでるよな・・・と言うわけで、「プリズンホテル 」全4巻を読了!

やっぱり泣けて笑える作品です。ただ、さすがに何度も読んでいると「笑えるポイント」がわかってしまっているので、電車で必死に笑いを堪える回数が減ったように感じます。まぁ、そうは言いながらも、通勤電車で何度か本を閉じて深呼吸しましたが・・・ね(笑)。

実は、昨年の引越し時の混乱で行方不明になってしまい、「まっ、何度も読んだからもういいかな?」なんて考えていましたが、手元にないと余計に読みたくなり、メル○リで4冊セットを購入しました。やっぱり好きな作品は手元にないと・・・ですね。

さて、次は・・・と言いながら、決まっています。

「蒼穹の昴」

数ヶ月前に10年近く前に放送されたテレビドラマの再放送を見て、そろそろ読み直してみようと考えていました。「蒼穹の昴」だけでも全4巻の長編ですが、これに「珍妃の井戸」「中原の虹」さらに「マンチュリアンレポート」が加わると、結構なボリュームになります。まぁ、しばらくは浅田次郎ワールドにどっぷりと浸かり込むことになりそうです。

【読書】「白い巨塔」山崎豊子(2019-10)

医学界の闇にメスを入れた山崎豊子の名作のひとつ「白い巨塔」を4度目?の読了!

高校時代に田宮二郎演じる主人公(財前五郎)に惹かれて読んでから、何度か読み返しています。今回は岡田准一が主演したドラマを観て急に読みたくなり、本棚から引っ張り出しました。

しかし、何度読んでも良い作品は面白い。全体のストーリーは頭に入っているにも関わらず、新たな発見や感動を覚えながら読み進められる。全5卷の長作を何度目かの読書にも関わらず、しっかりと楽しみながら、山崎ワールド(と言うか「白い巨塔ワールド」)にどっぷりと浸かりこみました。

何度読んでも、頭の中に出てくる財前五郎のイメージはやはり田宮二郎ですね。親友でライバルである里見は田宮財前のときに演じた山本學ではなく、前回の唐沢寿明が財前を演じたときの江口洋介かな。あと、前任教授の東は同じく唐沢財前にときの石坂浩二。あと、個人的には品川徹(大河内教授)、上村香子(里見の妻)、島田陽子(東佐枝子)も適役だったかと。

良い作品は何度読んでも面白い、と言うことで「白い巨塔」は数年後にまた読んでいるんだろうな・・・。医学が進歩し、作品で描かれた病気は治療可能になっていたとしても、人間は変わることなく、きっと「白い巨塔」はそのままなんだろうな・・・と。

さて、次はテレビの再放送を観てしまい、思わず手にとった浅田次郎の名作のひとつ「蒼穹の昴」・・・にしようかと思いましたが、重い作品が続くのもなんだなぁ・・・と、ちょっと軽い作品にしてみました。なにせ、「珍妃の井戸」「草原の虹」そして「マンチュリアン・レポート」と続いちゃいますから・・・笑

【読書】「オリジン」ダン・ブラウン(2019-09)

次の本を探しているとネットで「オリジン」がオススメされた。実は・・・「インフェルノ」の次作が出ているのを知りませんでした(汗)

確か、「ロストシンボル」を読み終えて、映画の公開を待っていたら、突然「インフェルノ」の上映情報が飛び込んできて焦った記憶があります。そのときは、止む無く映画を観た後に原作を読んだのですが・・・。まぁ、そのときも最新作情報をキャッチできていなかったわけですが・・・汗。

本作も宗教を背景で、スペインが舞台です。作品の展開とは別で、サグラダ・ファミリアには行ってみたくなりました。(何年かかるかわからないけど)積立するぞーーー!(汗)

さて、宗教vs科学の構図のもとで描かれているのは「我々はどこから来て、どこへ行くのか?」と言う永遠のテーマで、宗教としての解釈(神が作り、神の元へ行く)と科学(ダーウィンの進化論など)との対立です。まぁ、生命の起源については完全な立証は難しいとしても、「見えざる力により創造された」と言う説明はそろそろ受け入れづらいかな?と個人的には感じています。

ただ、私自身は全てを科学で証明し、宗教(神)を否定する無神論者でもなく、主人公のラングドン教授の考え方に賛同できました。特定の宗教を崇拝することはありませんが、世の中にある全ての事象が科学で解明されるにはもう少し時間がかかりそうですので、「見えない力」の存在を否定せずにおきたいと思います。

ダン・ブラウンの作品は世界規模のスケールと時間軸がダイナミックに動き回るため、何度かページを戻しながら読み進めると言うスタイルは本作も一緒でした。ただ、展開(ラストのオチ)については、ある程度予想できたものだったので、ハラハラ感は少なかったかな?です。

先週は岡田准一主演の「白い巨塔」を見て、久しぶりに読みたくなり、本棚を探したのですが・・・なぜか無い。山崎豊子の他の作品は揃っているのに、大好きなこの作品がない・・・。こうなると悔しいので、メルカリで探して購入しました(涙)

と言うわけで、次作は「白い巨塔」だぁーーー!