【読書(2月)】快調なペースだ!

今月は5冊、快調だ。まぁ「蒼穹の昴」は二度目と言うこともあり、ペースが速かった感もあるが、そこはヨシとしてきちんとカウントする(汗)。しかし、長編を二回読んだのは「白い巨塔(山崎豊子)」以来だけど、今回は二回目にして初めてストーリーの全編を知ることができたという感じです。そうなると「一回目は活字を追っていただけかい?」と言われそうですが、もしかするとそうなのかも知れない・・・と思えるほど、深く感じ入ってしまいました。まぁ、舞台が中国の清朝末期の混乱期であったので「テンペスト」の世界と似通っていたことも、二度目を楽しくさせた要素だったかも知れませんね。。。笑

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5. 蒼穹の昴(1) 浅田次郎

6. 蒼穹の昴(2) 浅田次郎

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7. 運命の人(4) 山崎豊子

読み終えた勢いのままに、こちらは先ににブログに投稿しました。素晴らしい作品だと思います。沖縄のこと、もっともっと勉強せんといかんです。

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8. 蒼穹の昴(3) 浅田次郎

9. 蒼穹の昴(4) 浅田次郎

昨年読んだ時点では「中国の歴史を描いた素晴らしい作品」として読了しました。今回、再度読んでみると、歴史だけではなく個々の登場人物の個性が見事に描かれている人間ドラマですね。素晴らしい・・・の一言です。先月読んだ「珍妃の井戸」から戻って読んだおかげで、作品の中に色々と新しい発見や気づきがありました。こうなるともう一度「珍妃の井戸」を読まないといけない。。。です。ちょっと拾い読みしてみよう。。。

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【読書】運命の人

「テンペスト」から続く沖縄シリーズ。こちらは(自分にとっては)歴史ではなく、記憶の世界である1970年代から2000年までの沖縄が舞台となった作品で、登場する人物や場所が実在するため、フィクションと言いながらリアリティ溢れる内容になっています。

「運命の人」特設サイト

全四巻の大作にも関わらずサラサラと読め進められたのは、山崎豊子のタッチの良さと、作品に登場するひとつひとつのエピソードが身近なものだったからかも知れません。また、主人公が父と同じ新聞記者であったことも、楽しめた要素だったと思います。

(ここからはちょっとネタばれになりますが・・・)

一巻から三巻までは法廷闘争の色合いが濃く、「白い巨塔」を思い出しました。正直、このあたりでは「もう少し沖縄を描いてくれよーー」と、ちょっと残念に感じていましたが、遅れて届いた第四巻、これにはやられました。

両親から語られてきた「沖縄戦の悲惨さ」については、それなりに理解してきたつもりだったのですが、その後の米統治下での「圧政」については、子供だったので肌で感じることが少なかったせいか、日常化していたせいか、良く理解していませんでした。まぁ、勉強不足と言えば、その通りなんですがね。。。。汗。この作品は、そんな自分に、日米の「両国」から都合良く扱われてきた沖縄の悲劇の歴史(近世)を、改めて教えてくれました。特に、この作品に登場する事実は歴史の中ではなく「今日も続いている」と言うことを再認識させられました。

基地が存在することは現実であり、ある意味「当たり前」の状態なのが現在までの沖縄。フェンス1枚隔てた「そこ」は、沖縄でも日本でもない「アメリカ」。子供のころにドルで小遣いをもらい、近所の商店でアメリカ産の甘いお菓子を買っていたことも「当たり前」だったんですから。。。。また多くの人が基地の中で働いており、実際、母もその一人でした。

復帰の意味は良く判っていなかったけど、住所に「沖縄県」と書けるようになったことを喜んだ記憶があります。テレビで見る「日本」と当時の「沖縄」は、言葉も服装も同じで、学校で習うことも同じだったので、自分にとっては「ドル」が「円」に変わったことくらいが大きな「変化」でした。

復帰から6年経った1978年に、車の通行が右側から左側に変わったことで、外見上は完全に「日本」となりました。当時の自家用車も左ハンドルのカローラで、メーターもマイル表示。まぁ、当時の沖縄だと「普通」ですね(笑)。免許を取った頃は既に左側通行に変わっていましたが、時折この車を運転していたことを思い出しました。

また、ドライブインと言う自動車で入れるレストランがあって、注文した料理(ハンバーガーだったかな?・・・)を、駐車した車の窓へスタッフがセットしてくれたトレーに置いて車内で食べたりもしたなぁ。。。

などなどと思い出すだけでも、貴重な経験をしてきたように思える。もちろんのことだけど、自分らより10歳くらい若い世代だと判らないだろう。。。

子供として肌で感じた統治下の沖縄は、そんなに悪いものではなかったように記憶しているが、実際には多くの事件や問題が発生していたことを忘れてはならないと思う。そして、我々の世代がもっと学び、伝えていかなければならない事がたくさんあることをこの作品は教えてくれた。

薩摩から明治政府、そして日本政府からアメリカへと移り変わる歴史の中で翻弄され続けてきた沖縄。今また、基地問題や尖閣諸島問題を通して、日米中国が囲むテーブルの真ん中で「カード」として扱われているように感じる。そんな混沌とした時代だからこそ、もう一度沖縄について考える必要があると思う。

「テンペスト」「琉球処分」そして「運命の人」。学ぶことを教えてくれた、素晴らしい本に出合えたことに感謝したい。そして、舞台となった場所にできるだけ多く足を運び、歴史や過去に起こった事実を肌で感じ、自分なりの歴史感、世界観を持てるようになりたいと思う。そして、美しい歴史を持つ「琉球」であり続けられるように、何らか尽力したいと思うのでありました。

おやぢの手料理(ぶり大根)

週末の散歩に出かける以外の「お約束」と言えば・・・料理を作ること・・・と言うことで、今週は娘のリクエストに応えて「ぶり大根」を作ってみた。

毎度ながらのクックバッド先生にお世話になるのだが、実は「ぶり大根」は2週間ほど前に結構旨くできていたので、ちょっと自信があるのです!

しかし、何事もそうなんですが、慢心っつーのはあるようで、米の研ぎ汁をすっかり流してしまったり、ブリと大根の量のバランスが悪かったり(大根の量に対してブリが少なかった)。。。と、幾つか反省(汗)。

とは言いながら、今回もどうにかOKな出来でした。

ブリ大根が結構上出来だったので気を良くして「宴会するべーー」と近所のスーパーに肴を探しに行くと、何とそこには半額になったブリのアラが・・・もちろん、一瞬にして思考停止状態となり、そのまま大根とセットで買ってしまいました。何を考えているのだか・・・イヤイヤ、全く考えていなかっただけです。

結局、娘と二人で残ったブリ大根を平らげて鍋を空け、二回目の「ぶり大根」製作に取り組んだのでありました。ちなみに上が一回目、下が二回目です(汗)。

おかげで大根をたぁーくさん食べることができました(笑)

もう一品は「なんちゃってソーミンチャンプルー」

冷蔵庫にあったキャベツとウィンナーで作ってみました。何が「なんちゃって」かと言うと、麺が素麺ではなく、冷麦なんです。素麺より太めで、ちょっとモチモチっとした食感です。「細めの焼きうどん」の方が正しい表現かもしれませんね。。。でもこちらも、結構美味しくできました。

なんやかやと言いながら、単身生活もそろそろ満4年なので、それなりにウデは上がってきたようです。で、作ることが何となく楽しくなってきた感もあります。これって趣味?

まぁ、どうでもいいのだが。。。これから夕飯作らんといかんですなぁ。。。何にしようかしらん?。。。冷蔵庫の中身を確認してからクックパッド先生に相談しようっと。

【散歩】多摩川河川敷を府中へ向かう

三連休は初日(金曜日)、二日目(土曜日)と雪が降る寒い日が続いたので、ほとんど部屋から出ることなく過ごした。読書、パソコン(ブログ作り)、風呂、料理、酒飲んで寝る・・・と言う、怠惰・・・いや、贅沢な二日間でした。

そんなわけで、ようやく晴れた三日目の本日は、布団と洗濯物を干して、お約束の散歩に出かけることができた。

最近は、北側コース(野川沿い)が多かったので、本日は久しぶりに南側の多摩川沿いに歩くことにした。まぁ、散歩コースなんてのは思いつきですからね。。。これも散歩の楽しいところ・・・かな?

調布市の河川敷は、スポーツ広場のように整備されていて、野球、サッカー、アルティメット(フリスビーを使う団体競技)を楽しむ集団あれば、自転車、ランニング、ウォーキングと、遊歩道にも多くの人。特に少年野球の試合が多かったけど、何か大会でもあったかな?一生懸命な子供たちの姿を見ると、息子っちのサッカーを応援していた頃を懐かしく思い出す。

上流に向かってしばらく歩くと、運動場や遊歩道の整備も無くなり、普通の河川敷になる。そこでは、のんびりと散歩するおぢさんや凧揚げする親子、川面に向かって腰掛けて読書する若い女性などなど、皆さん自分の時間をのんびりと過ごしている。今度はポットにコーヒーでも入れて、1時間くらい多摩川の流れを聞きながら、読書しても良いかな?(別に若い女性がめあてな訳ではありません—汗)

多摩川の眺めながら歩き続け府中市に入ると、調布市のような運動公園ではなく子供たちが遊べるように工夫された公園になっている。

浅い水溜りや低木の迷路など、自然の中で遊べるようになっていて、子供たちが家族と一緒に思い思いに楽しそうに遊んでいた。ほんと、調布といい府中といい、イイとこだと思う。もし自分の子供が小学生で、東京で暮らす機会があったのなら、この近くを選んでいただろうな。。。(実は他を東京は知らない・・・とも言う・・・汗)

自分が育った頃の沖縄には、住環境に近いところにも自然が多く残っていて、それこそ一日中海や山で遊ぶことができた。もちろん、親に連れてきてもらうことなどなく、子供たちだけだったよな。。。そんな遊びの中で、自然から色んな事を学んできた気がする。

まぁ、あれから数十年の時間が流れとともに社会が変わってしまうことは理解できるが、この多摩川河川敷のように自然と触れ合える場所が無くなっているように感じるのは寂しいことだ。地面をコンクリートで塗り固めてしまい、その延長線上に申し訳程度の公園やグラウンドを整備するのも仕方ないと思うが、やはり、そこに暮らす人が自由に気軽に使うことができる地面と言うのも必要だと思う。

沖縄では多くの基地が返還されてきたが、その多くはコンクリートで固められたように思える。色々な事情があるとは思うが、あれだけの広大な敷地なんだから、その一部でも多摩川河川敷とは言わないまでも何らかの整備をして、住民のための地面として開放しても良いのじゃないかな。。。そうしたら、住民も増えるだろうし、住民が増えれば地域が元気になるんじゃないかな?

・・・・とおぢさんは思うのでありました。

そうそう、河川敷を歩いていたらこんなところが・・・

幅25cmくらいの一本橋のようなもの。まぁ踏み外しても大丈夫なんだが、実は歩き始めは、フラフラして真っ直ぐ歩けなかった。何度か右側にふらついてしまう。これって、体のバランスが崩れているのか、歩き方が悪いのか・・・。10分くらい歩いていたら、どうにか安定してきたが、これって結構問題かも・・・。これからは、体のバランスを整えるためにも、このコースの散歩を増やさなくては・・・・ですね。

 

WordPressで思い通りのブログが出来た

今年に入ってから、ブログをexciteからWordPressに乗り換えてみた。この寒い連休は散歩もできなかったので、軽〜い気持ちで色々設定してみると、あれよあれよ。。。結構思い通りのモノができてしまった。

まず、画面全体のレイアウトは標準のテーマから選んだので、自分でコツコツ作るのと比べるとそれなりのクオリティーだと自負?しています。まぁ、既製品を使うのだから多少の不満はありますが、そこは妥協せんといかんとこですね。それでも十分に満足していますです。

次に、サイドバーに埋め込めるウィジェット。これが一番気に入ってます。自分でスクリプトやプログラム組まなくても「今っぽい」機能を実装することができるにはイイですね。もっとも、自分では組めませんので。。。感謝です。

あとは、公開のためのCMS機能や編集のためのエディタ機能も結構使いやすく、必要十分な機能が備わっていてイイですね。

WordPressへは「他のアプリとの連携が簡単そうだ」として乗り換えてみたのですが、これは大正解だと感じています。Twitter, facebookをはじめとする代表アプリはもちろんのこと、その他のメジャーなアプリとは簡単に連携(共有)できます。

さてさて、当面はここ(WordPress)を使って、日々徒然と気ままにブログを更新したいと思う。これだけ機能があれば、ブログの出来はコンテンツ次第ですからねぇ。。。汗

首里城スナップ集 ~テンペストの世界へ~

テンペスト」に感化され、とうとう年間パスポートを購入し、帰省時には散歩がてら必ず登城する首里城。小説の舞台で見つけたテンペストな世界をトップページにしました。撮りためた写真を含めて、気ままに更新しますのでお楽しみに。。。

*2011/6/25 久々に首里城に行ってきました

続きを読む 首里城スナップ集 ~テンペストの世界へ~

やぎの冒険(2011/1/19 exblogで公開) *引越記事

テンペストの勢いでもないが、オールナイト宴会でもご一緒させいただいたI出プロデューサーをはじめとした方々の影響もあり、本日鑑賞して来た。

感想は。。。一言で言うと「真っ直ぐな映画」です。

14歳のウチーンチュの目から見た沖縄がしっかり描かれています。那覇からヤンバルまでの風景の移り変わりや、海だけではなくヤンバルの森や川(源河川?)の美しさが際立っていたのは、きっと彼の経験と価値観によるものだと感じました。

また、我々が日常に使ううちなーグチ(方言ではない)にも笑ってしまいました。まぁ、ところどころ「字幕が必要?」と思えるところもあったくらいです。でも、観客もそれなりに笑っていたので大丈夫だった(分かった)のかな?

沖縄でも都市部では失われつつある沖縄の「普通」や「日常」を池袋のスクリーンで観るコトができたのは、妙な気分です、もしかすると、監督と同年代の若者?が観ると、また違った感想があるかも知れないなぁ。。。。中学生や高校生の感想を聞いてみたいものだ。

テンペストに続き、是非とも沖縄からの新しい風(嵐?)を全国に吹かせて欲しいものです。
みなさんも映画館に足を運んでください。

http://yaginobouken.jp/

自称「やぎの冒険」応援団東京支部団員なのでありました。。。。汗

ブログの引越し

この1年ほど、勉強目的にあちこちのサイトでブログを立ち上げてみた。それぞれ長所短所あるけれど、Twitterと簡単に連動できたと言う理由で Exciteを使っていた。特に不満はないのだけれど、やっぱり勉強を目的に今度は、WordPressに引っ越してみようかと思う。
独自の機能と言うより、他のツールとの連携機能が豊富と言うのが魅力です。まぁ、実際には、これから勉強しながら設定せんといかんのですがね。。。。汗
と言うことで、1月よりブログをwordpressに引越しましたです。
kshinzato.wordpress.com
これからもよろしくお願いします

「琉球ロマネスク テンペスト」ちょっとだけネタばらし

今週月曜日(2/7)の公開二日目に「琉球ロマネスク テンペスト」を観て、ブログを書いてみた。まぁ、いつものように気ままに書いたのだけど、タイトルに「テンペスト」って入れたおかげでしょうね、多くの方が遊びにきてくれています。正直、ちょっと驚き。

「テンペスト 舞台 口コミ 評判・・・」なーんてキーワードでヒットしたんだしょうね。それだけテンペストに興味をもってくれている人が多くいると言うことを嬉しく思います。

そこで・・・今回は、舞台の内容をちょっとだけバラしてしまいますので、これから観る予定があって、内容を知らずに観たい方は、ここで終了・・・したほうが良いかも知れませんです、はい。また、どうしようか迷っている方は。。。さっさとチケットを購入して、感じてきてください(笑)。まぁ、以下は行く、行かないに関わらず、舞台を感じてもらうため、何か少しでもの参考になれば幸いです。

そうそう、NHK(BS)でのドラマ「テンペスト」は7月放映開始だそうです。すっかり4月だと思い込んでいました(汗)

また、今なら文庫本のブックカバー(全四冊)は仲間由紀恵のスペシャルカバーですよーー。

。。。なんだか「テンペスト」の宣伝員みたいだ。。。

見所のひとつとしては、冒頭での真鶴から寧温への早変わりシーンがあります。照明が暗くなった一瞬に変わります。そのまま舞台が暗転しますので、何が起こったかわからないまま次のシーンへ引き継がれます。気をつけて見るとイイかもしれないですね。真鶴が女を捨てて、男として生き始める瞬間を描いています。

全体を通して原作との最も大きな差は、御内原(ウーチバラ)が描かれていない点だと思います。したがって、女官大勢頭部や真美那も登場しません。原作では、真鶴という一人の人間が、男女を生き分ける様を描くと同時に、首里城の中にある男女に隔てられた生活を描いていますので、この部分を期待される方にとっては、ちょっと残念感あるかも知れませんねぇ。。。(実は私もそうなんです)。

聞得大君は、原作でも全編を通して登場しますが、舞台では主役を食うほどの存在感があります。ただし、その役回りを「馬天ノロの勾玉を追い求める女」と設定していますので、原作での真牛となってからの(ちょっと悲しい)人生部分はありません。

舞台ならでは。。。と言う設定でしょうが、三司官が「踊る大走査線」のスリーアミーゴスと同じような役回りを演じていたり、聞得大君の道化発言があったりと、全体を通して多くの「笑い」の要素が盛り込まれていました。

また、確かに「そう言われてみれば、そうだよな」と妙に納得したのは、監督が「トリック」の堤幸彦であったこと。仲間由紀恵が主演でもあるし「トリック」の流れを感じたのでありました。

あと、ストーリーが原作と大きく違っている点が幾つかありますが・・・これは公開終了してからにしましょう・・・です。

「琉球ロマネスク テンペスト」観てきたぞーーー

公演二日目(2/7)、観て来ました!

とても楽しみで小学生のようにウキウキしたおかげで、朝はチケットを忘れて出かけてしまい、駅までの途中で気づき、慌てて戻ると言う始末。仕事も(半ば強引に)午後からの外出予定を入れてしまった・・・ダメな自分。。。。それだけ、寧温と真鶴に会いたかったんです!!

週末にネットで色々調べてみると、赤坂ACTだと「オペラグラス」なるものはあった方が良いという貴重な口コミを発見する。現地だと1,000円だということなので、本日の午後の外出を30分程早め、途中のビックカメラで590円で同等の品をゲット!これで準備万端!

外出先の会議を17時に終え、そのまま会場に直行!しかし、18:30の開場に、17:40頃に到着してしまい時間を潰すのに困ってしまった。。。。汗

TBSの周囲をブラブラとして時間を潰し、ようやく入場。久しぶりにドキドキ。。。さすがに二日目のせいか、ロビーはお祝いの花だらけ。すげーーーー!そしてようやく、会場入り。ちなみに二階席の前から3番目でした。

 

入場したものの、開演までは30分程度の時間がある。なんとなく、落ち着かず鞄を開けたり閉じたり、コートを畳んだり、広げたり。。。何やってるんだ。。。と自分で思うが、本当に落ち着かない。。。。まるで子供な状態でした。

まぁ、そんなこんなしている間にようやく、開演。笑ったのは、案内(タバコは・・・云々、写真撮影は・・・やっぱり云々)がウチナーグチで述べられたあとに、女性の声で通訳のように標準語で行われる。イイ感じだ!そうそう、落ち着かない状態の頃、正面の緞帳には大きく「テンペスト」って投影されていたので「これは・・・!」ってiPhoneのカメラで撮影したら、すぐにスタッフに注意され、目の前で削除させられてしまった。これは恥ずかしかった。。。怪しそうな動きしているおぢさんはチェックされているんですね。。。汗

その後、開演。。。1時間強で20分の休憩時間をはさんだ前後編での構成。まぁ、ストーリーは*概ね*原作通りだけど、細かな部分(自分的には結構大きいと思う)が、変更されている。確かに、舞台だと演出とか構成が必要なので、原作通りってわけには行かないかも知れないなぁ。。。と途中で冷静に分析していたけれど、正直あまり納得はできていない。原作の持つ荘厳さや、舞台となった首里城の神秘性がごっそり抜け落ちているように感じた。全体のモチーフとして「琉球万歳」はいいのだけれど、テンペストの魅力の大きな部分が欠けてしまった感があり、別の作品として観てしまった。それはそれで良いと思うので、個人的には「もうひとつのテンペスト」と評したい。

この作品で最も残念だったのは、仲間由紀恵の紅型姿が無かったこと。赤坂ACTシアター壁面や入口に飾られているポスターのような姿を見ることができなかったのは悲しかった。遠目にはわからなかったが、寧温のときもポスターのような化粧はしていなかったようだし。。。ビジュアル的にやって欲しかったです・・・はい。期待してましたんで。。。

会場は、ほぼ満席の入りで、7割方は20歳代後半から30歳台(と思われる)を中心とした女性客。若い男性は、どう見ても「彼女に連れて来られました」って感じ。あとは、自分とちょっとだけ年上の方々。。。でした。舞台好き、読書好き、仲間由紀恵好きのどれかなんでしょうね。私のように「おやぢひとり」ってのは、少なかったと思います。

テンペストは首里、沖縄を舞台とした大好きな作品で、その舞台をひとつひとつ歩いて確かめている自分にとっては、その場所を大切にして欲しかったな・・・と言う注文はあるが、全体として「琉球ロマネスク テンペスト」と言う舞台劇としては上出来だったかと思う。今回、舞台と言うものを初めて観たが、こんなにも迫力があって、綺麗なものだとは知らなかった。自分自身が、その舞台の作り出す世界に入り込んでしまった感じが、妙に気持ち良くもあり、不思議な感覚でした。ストーリーと言うより、映像、セット、音響、そして舞台で演じている人達が全て一体となった、まったく異次元の世界を味わうことができた。心から感謝したい。ありがとうございます。

まぁ、そんなこんなで、期待値を上回ることはできなかったけど、期待できなかった新しい発見と雰囲気を味わえたひとときでした。お薦めかどうか?そんな難しいこと聞いちゃいけません。やっぱり自分の五感で感じてください。そうそう、慌てて購入したオペラグラス。3倍の能力だと、ほとんど肉眼と変わりませんでした。言い換えると、役に立たなかった。。。です。まぁ、座席にもよるとは思いますがね。

会場では、我慢できず聞得大君のキューピーストラップを購入(700円)。だって、真鶴、ましてや雅博だとおかしいでしょ!?

と言うことで「もうひとつのテンペスト」を楽しんだのでありました!

おぢさんの自由気ままなユルユル日記