「読書」カテゴリーアーカイブ

【読書】「64(ロクヨン)」横山秀夫

「64(ロクヨン)」上/下巻読了!

#86(ハチロク)では・・・ない・・・(笑&汗)

この作品は、車の話ではなく(汗)、D県警を舞台として、そこで発生するさまざまな問題を通して警察官の心の動きを描いたものです。クライマックスに向かい、グイグイと物語に引き込んで行く力強さがあります。個人的な好き嫌いは別として、このジャンルが好きな方にはお薦めの一冊だと思います。

で、数年前に読んだ「ルパンの消息」以来の横山秀夫なんですが・・・うーん・・・個人的にはストーリーの展開とか組み立てではなく、行間をすべて埋めてしまうようなタッチとの相性が良くないですね。主人公の心の動きのひとつひとつを細かく描写している割りに、幾つかの話題が解決しない(結果をみない)まま(終)になっているので、少なからずモヤモヤ感が残っています。実は「ルパン・・」を読んだ時にも同じ感想を持ったので、二作目に手を出さなかったのですが・・・やはり同じですね。また、作品のテーマにノンフィクション的な要素も多く、妙に現実くさい分、スケールが大きくないってのも、ちょっと残念な部分です。同じ新聞記者出身の山崎豊子とはちょっと違ったタイプですね。

自宅の本棚に並んでいるのは、そろそろ三回目となる読み終えた本ばかりなので、久しぶりに本屋で新しい作品や作家を物色してこようかしら。。。ね(笑)

 

【読書】「シェエラザード」浅田次郎

「シェエラザード(上/下巻)」再読了!

4-5年程前に一度読んだ作品ですが、先の「日輪の遺産」と同じく全く新鮮な気持ちで(感想を持って)読み進めることができました。以前読んだときと今では、読書を通して多少ながら戦争に関する知識が増えている点が違っているくらい?ですが、大きな差があるように感じます。

ちなみに、この作品は戦争末期の1945年4月に実際にあった阿波丸事件をもとにしたフィクションですが、多くの人間模様がドラマチックに描かれた「浅田ワールド」仕上がっていて、作品の内容が事実ではないか?と勘違いしてしまいます。

「戦争とは狂気の時間で善し悪しはない」と言うことを改めて感じさせてくれる作品です。強くお薦めします!

 

 

 

 

 

 

【読書】「日輪の遺産」浅田次郎

「日輪の遺産(浅田次郎)」再読了!

確か、映画が公開された2011年に読んだ作品です。
当時は、「プリズンホテル」ではまった浅田次郎の作品を読み漁っていた時期で、内容もあまり考えずに手にした一冊です。そのせいか、「面白かったねぁ」「かなり重い作品だわね」程度の感想しかなかったように記憶しています。

それから4年。自分なりに読書を通して戦争を含む歴史に触れてきたせいもあってか、本棚から引き出した一冊は、当時とは受け止め方(感想)が大分違った気がします。特に、8月15日に観た「日本の一番長い日」の幾つかのシーン(史実)も描かれていて、臨場感をもって読むことができました。

「戦争」と言う行為を違った観点で描いた素晴らしい作品です。いろいろな事が動いている「今」だからこそ、さらに読む価値がある作品だと思います。

【読書】「かもめのジョナサン」リチャード・バック/五木寛之 訳

「かもめのジョナサン(リチャード・バック、五木寛之 訳))」再読了!

中学か高校生の頃に読んだ作品。たしか当時、かなり話題になったんで、流行りにまかせて手にしたように記憶しています。

何だか当たり前の事を言っているような、宣託にも読めたりと、読み終えた後、なんとも言えない不思議な気持ちにさせてくれる作品です。

軽く数日で読めますので、興味のある方はどうぞ。。。です ^^;

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【読書】「プリズンホテル」 浅田次郎

「プリズンホテル  (浅田次郎)」全4巻(夏/秋/冬/春)3度目の読了!

泣けます!笑えます!ちょっとイラっとしたりもしますが、読んだあとに心が温かくなり、なんだかホッとする作品です。

全編を通して登場する主役な人びとだけではなく、各巻では強い個性をもったゲスト?がたくさん出てきますので、同じ舞台(ホテル)で繰り広げられるドタバタ劇を飽きることなく楽しむことができます。軽く読める作品としてイチオシです!

作品の舞台「奥湯元あじさいホテル(通称:プリズンホテル)」。怖そうですが、是非とも行ってみたいもんですね。

写真の説明はありません。

そうそう、この作品は電車で読むときには注意が必要です。危うく声出して笑いそうになったり、涙がこみ上げてきたりして、傍目からは「アブナイ人」になっちゃいますから。。。^^;

【読書】「壬生義士伝」浅田次郎

「壬生義士伝(上/下) 浅田次郎」再読了!
いやいや、かなり面白かった。時代小説が好きな方にオススメします。
2011年に読んだ作品ですが、今回は「幕末新選組(池波正太郎)」に続いたおかげで、内容をしっかりと理解できました。しかし、同じ作品を読んでも、時代背景などの前提知識の有る無しで、受け止め方に差が出るものなんだと、自分自身驚いています。
内容は、幕末期を背景とした新選組隊員の吉村貫一郎の人生が、大正期に行われた関係者へのインタビューとして描かれたものです。「幕末新選組」の幾つかのシーンが、違った視点で描かれているので、史実を立体的に捉えることができたことも、楽しめた理由のひとつですね。
吉村貫一郎と言う侍の生き様を通して、現代人が身失ってしまった大切なモノがあることを、あらためて気付かせてくれたような気がします。
さて、もう少し幕末期で遊んでいたい気もしますが、ちょっとばかり現代にもどり息抜きするとしましょう。

【読書】「幕末新選組 」池波正太郎

「幕末新選組 (池波正太郎)」読了!

永倉新八の人生を通して、新選組、そして幕末から明治への時代の移り変わりを描いた作品です。

面白い!と言うだけではなく、歴史の勉強になります。いろいろな史実や歴史観に基づく作品がありますが、自分にとっては著者の表現が一番分かりやすく、スッと落ちてゆく感じがします。間違いなく、オススメの一冊です。

現代に戻ろうと思っていましたが、もう少し幕末を楽しむことにします ^^;

【読書】「堀部安兵衛」池波正太郎

「堀部安兵衛(上/下)池波正太郎」読了。

Qの世界から一気に元禄年間へと300年の時間旅行。高田馬場の決闘や、討ち入りを含めた、堀部安兵衛の波瀾万丈の人生を覗いてきました。

堀部安兵衛の愚直なまでの真っ直ぐな生き方と、多くの理解者との関わりかたは、時代を超えて共感し、またまだ、学ぶべきがあるな。。。と。まっ、いつまでも「未熟者」だと言うことですね ^^;

さてと。。。次は幕末の世界を覗いてみるとします。

ではでは (^^)v

【読書】「万能鑑定士Qの事件簿」松岡圭祐

「万能鑑定士Qの事件簿」全12巻、読了!

いやー、面白かった!読み始めたのが、5月18日辺りだから、1ヶ月ちょいで12冊。2冊/週くらいのハイペース。主人公が波照間出身という設定から、何度か石垣が舞台となったことも楽しめた理由かも。。。です。
また、一巻(冊)ごとに事件が起こり、解決するので、サクサクいけました。ガリレオとはひと味違ったトリックを楽しめます。
ぜひとも、2クールのドラマで映像化して欲しいものです(キャストは映画のままで。。。^^;)

 

ちなみに、この作品には、続編のシリーズがあるようですが、それは次の機会の楽しみに置いといて。。。

さてさて、現代を十分に楽しんだので、またもや江戸に戻ってみます (^^)v

【読書】「ソフト技術者の反乱」本所次郎

「ソフト技術者の反乱(本所次郎)」読了!

現在も存続する企業で実際にあった「お家騒動」を、小説として描いた作品です。まぁ、この手のドロドロ感満載の作品が好きな方はどうぞ。。。なオススメ度ですかね。

作品のモデルとなった会社の今は。。。うーん、小説で描かれた通りの状態っぽいですね (-。-;