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読んだ本に関する話題

2015年を振り返る(読書編)

2015年の読了は14タイトル。2014年9月から2015年4月まで読み続けた「鬼平犯科帳」の半分(12冊)をカウントとすると、合計で42冊。目安の50冊には及ばなかったが、まぁヨシとしよう。

しかし、14タイトル中6タイトルが再読なんですよねぇ。もう少し本屋に通うなりして、ジャンルや作家の幅を広げないといかんですね。ただ、そんな中でも、松岡圭祐(万能鑑定士Qの事件簿シリーズ)、高野和明(13階段、K・Nの悲劇)に出会えたので、今年は引き続き新しい作品を探してみるとしよう。

読了した作品の中で、再読は外して面白かったのは

・鬼平犯科帳
・万能鑑定士Qの事件簿
・K・Nの悲劇

かな。まぁ、鬼平はテッパンとして、それぞれジャンルは違いますが、お薦めの作品です。

さてさて、ただいまKindle on IOSで「三国志」を再読中。全12巻はそれなりに時間かかりそうだけど、新たしい読書スタイルの定着を目指してみよう!


1.「鬼平犯科帳(全24巻)」池波正太郎
2.「ソフト技術者の反乱」本所次郎
3.「万能鑑定士Qの事件簿(全12巻)」松岡圭祐
4.「堀部安兵衛(上/下)」池波正太郎
5.「幕末新選組 」池波正太郎
6.「壬生義士伝(上/下)」浅田次郎(再)
7.「プリズンホテル(夏/秋/冬/春)」 浅田次郎(再)
8.「かもめのジョナサン」リチャード・バック/五木寛之 訳(再)
9.「日輪の遺産」浅田次郎 (再)
10.「シェエラザード(上/下)」浅田次郎(再)
11.「64(ロクヨン)」横山秀夫
12.「歪笑小説」東野圭吾 (再)
13.「13階段」高野和明
14.「K・Nの悲劇」高野和明

【読書】「御不浄バトル」羽田圭介

「御不浄バトル」読了!昨年末に読み始めた今年の読了1冊目です。

昨年、又吉直樹と芥川賞を同時受賞した作家で(生憎と受賞作品ではない)最近はバラエティ番組などで良く顔を見るので、「どんな作品書いているのかしら?」と、(偉そうに)ちょっと気になって読んでみました。
日時生活のどこにでもあるような様々なシーンを、主人公の視点と感性で捉え、それらが繋がって行く、と言う流れの作品です。ちなみに解説では、タイトル通り「トイレ小説」と評されています。浅田次郎、山崎豊子と言った、何かしらのテーマや背景に人間模様を重ね合わせて描く、と言うスタイルとは異なり、感性で表現しているように感じます。

面白いかどうか?は、何ともコメントできませんが、「ちょっと変わった作品」ですね。

今年は新年早々にiPhoneを大画面のPlusに切り替え、Kindleアプリで電子書籍を読めるようになったので、手始めに無料の「三国志」全12巻をダウンロードしてみた。さてさて、いかが相成りますかね 笑。

【読書】「K・Nの悲劇」高野和明

「K・Nの悲劇」読了!連続の高野和明。

前回の「13階段」は死刑制度や犯罪者心理を、本作は妊娠から魂や愛、性を描いたサスペンスです。どちらも難しいテーマを扱っているにも関わらず、ページ毎に引き込まれてしまう面白さがあります。また、読み終えたときに、温かい気持ちになると同時に、存在する課題を突きつけられた気になる作品です。

いやー、素晴らしい作家に出会えました。また読書の幅が広がったようです。

【読書】「13階段」高野和明

「13階段」読了!初めての高野和明さんの作品です。

最近は本棚から引っ張り出して読み直すことが多いため、浅田次郎、山崎豊子、東野圭吾といったお気に入りの作家に偏りがちな読書生活。とはいいながら、読んだことのない作家にチャレンジするのは勇気が要るし。。。

と、まぁ、そんな中で出会った一冊です。ほぼ、タイトルだけで決めました。

それぞれの登場人物の心情の動きを細かく表現しながら、幾つかのエピソードを交えてストーリーがテンポ良く展開されます。途中(ほぼ後半入口)までは、なかなか核心に触れないもどかしさを感じますが、ラストに向かう流れに入ったところから、それまで伏線だったエピソードが一気に一点に向かって集まります。そして、余韻を残したスッキリなラスト(スッキリは中途半端な謎を残さないと言うこと)。

ホント、良い意味で大きく期待を裏切ってくれました。さっそく、もう一冊ゲットしたのでした。

いやー、宝クジ当たったみたいです。ん‼︎ もしかすると本当に当たるかも。。。笑

【読書】「歪笑小説」東野圭吾

「歪笑小説」二度目の読了!

本屋に行こうと思いながら、グズグズしていたら先の「64」を読み終えてしまい、本棚から「つなぎ」としてページを開きました。2013年7月以来です。

作家(小説家)と編集者を描いた短編集ですが、登場人物が限られているので、エピソード集と言う感じです。小説家の悲しい性であったり、編集者の苦労話など、著者(東野圭吾)本人の体験談ではなかろうかと思ってしまいます。また、お寒い懐具合やなど、地味に笑えるネタが散りばめられた作品で、その何とも大笑いできずに笑えるところが「歪笑」なんでしょうね。

かるーく本を読んでみたい方へお薦めです。ただし、東野圭吾作品を手にしたことが無い方には難しいかも知れませんね。

最近は、浅田次郎、山崎豊子、池波正太郎に偏り、時折東野圭吾と言う読書パターンなので、ちょっと新しい作家と出会いたいなと、昨日本屋で物色してみました。で、見つけた一冊が鞄に入ってますので、これから新しい世界へ飛び込んでみます!

 

【読書】「64(ロクヨン)」横山秀夫

「64(ロクヨン)」上/下巻読了!

#86(ハチロク)では・・・ない・・・(笑&汗)

この作品は、車の話ではなく(汗)、D県警を舞台として、そこで発生するさまざまな問題を通して警察官の心の動きを描いたものです。クライマックスに向かい、グイグイと物語に引き込んで行く力強さがあります。個人的な好き嫌いは別として、このジャンルが好きな方にはお薦めの一冊だと思います。

で、数年前に読んだ「ルパンの消息」以来の横山秀夫なんですが・・・うーん・・・個人的にはストーリーの展開とか組み立てではなく、行間をすべて埋めてしまうようなタッチとの相性が良くないですね。主人公の心の動きのひとつひとつを細かく描写している割りに、幾つかの話題が解決しない(結果をみない)まま(終)になっているので、少なからずモヤモヤ感が残っています。実は「ルパン・・」を読んだ時にも同じ感想を持ったので、二作目に手を出さなかったのですが・・・やはり同じですね。また、作品のテーマにノンフィクション的な要素も多く、妙に現実くさい分、スケールが大きくないってのも、ちょっと残念な部分です。同じ新聞記者出身の山崎豊子とはちょっと違ったタイプですね。

自宅の本棚に並んでいるのは、そろそろ三回目となる読み終えた本ばかりなので、久しぶりに本屋で新しい作品や作家を物色してこようかしら。。。ね(笑)

 

【読書】「シェエラザード」浅田次郎

「シェエラザード(上/下巻)」再読了!

4-5年程前に一度読んだ作品ですが、先の「日輪の遺産」と同じく全く新鮮な気持ちで(感想を持って)読み進めることができました。以前読んだときと今では、読書を通して多少ながら戦争に関する知識が増えている点が違っているくらい?ですが、大きな差があるように感じます。

ちなみに、この作品は戦争末期の1945年4月に実際にあった阿波丸事件をもとにしたフィクションですが、多くの人間模様がドラマチックに描かれた「浅田ワールド」仕上がっていて、作品の内容が事実ではないか?と勘違いしてしまいます。

「戦争とは狂気の時間で善し悪しはない」と言うことを改めて感じさせてくれる作品です。強くお薦めします!

 

 

 

 

 

 

【読書】「日輪の遺産」浅田次郎

「日輪の遺産(浅田次郎)」再読了!

確か、映画が公開された2011年に読んだ作品です。
当時は、「プリズンホテル」ではまった浅田次郎の作品を読み漁っていた時期で、内容もあまり考えずに手にした一冊です。そのせいか、「面白かったねぁ」「かなり重い作品だわね」程度の感想しかなかったように記憶しています。

それから4年。自分なりに読書を通して戦争を含む歴史に触れてきたせいもあってか、本棚から引き出した一冊は、当時とは受け止め方(感想)が大分違った気がします。特に、8月15日に観た「日本の一番長い日」の幾つかのシーン(史実)も描かれていて、臨場感をもって読むことができました。

「戦争」と言う行為を違った観点で描いた素晴らしい作品です。いろいろな事が動いている「今」だからこそ、さらに読む価値がある作品だと思います。

【読書】「かもめのジョナサン」リチャード・バック/五木寛之 訳

「かもめのジョナサン(リチャード・バック、五木寛之 訳))」再読了!

中学か高校生の頃に読んだ作品。たしか当時、かなり話題になったんで、流行りにまかせて手にしたように記憶しています。

何だか当たり前の事を言っているような、宣託にも読めたりと、読み終えた後、なんとも言えない不思議な気持ちにさせてくれる作品です。

軽く数日で読めますので、興味のある方はどうぞ。。。です ^^;

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【読書】「プリズンホテル」 浅田次郎

「プリズンホテル  (浅田次郎)」全4巻(夏/秋/冬/春)3度目の読了!

泣けます!笑えます!ちょっとイラっとしたりもしますが、読んだあとに心が温かくなり、なんだかホッとする作品です。

全編を通して登場する主役な人びとだけではなく、各巻では強い個性をもったゲスト?がたくさん出てきますので、同じ舞台(ホテル)で繰り広げられるドタバタ劇を飽きることなく楽しむことができます。軽く読める作品としてイチオシです!

作品の舞台「奥湯元あじさいホテル(通称:プリズンホテル)」。怖そうですが、是非とも行ってみたいもんですね。

写真の説明はありません。

そうそう、この作品は電車で読むときには注意が必要です。危うく声出して笑いそうになったり、涙がこみ上げてきたりして、傍目からは「アブナイ人」になっちゃいますから。。。^^;