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読んだ本に関する話題

【読書】「催眠  完全版」松岡圭祐

松岡圭祐のデビュー作「催眠」を完全版で読了!

先に読了した「沈まぬ太陽」はさすがに重たかったので、軽〜く読めそうな作品を探しに行ったブック◯フで見つけた一冊です。松岡圭祐作品は「万能鑑定士Qの事件簿」で出会っていたので、内容を確認する事もなくゲットしたのでありました。

で、感想は。。。「面白い!」です。臨床心理士が主人公なので、専門的な内容が含まれてはいますが、サクサクとしたテンポで読み進めました。また、幾つかの伏線となった出来事が、ラストに向かって結びつき、(多少苦しい部分はありますが。。。)「おっと、そうきたかぁ!」と驚かされる展開は、さすが松岡ワールドです。

「千里眼」シリーズも面白そうですし、他にも気になる作品がありますので、またブック◯フに通ってみようと思う、おぢさんなのでした。

【読書】「沈まぬ太陽」山崎豊子

山崎豊子の代表作のひとつ「沈まぬ太陽」再読了!。

アフリカ篇(上/下)、御巣鷹山篇、会長室篇(上/下)の5冊構成。9月末に読み始めたので、約1カ月間どっぷりと浸かっておりました。

本作品とは2009年に出会い、感動した勢いでその年に公開された映画(渡辺謙主演)まで観に行きました。今回はWOWOWのドラマ(全20話)を観てまたまた感動し、久しぶりに手に取った次第です・・・単純だ・・・汗。

1985年8月のジャンボ機墜落事故に時間を前後し、日本航空の社内体質や政界との癒着等を事実をベースにドラマ仕立てで仕上げられています。事故はその体質により「起こるべくして起こった」人災として、事故後も反省なく、保身と私利私欲に明け暮れる日本航空、および政界の様を描いています。もちろん、事故そのものの悲惨さは「御巣鷹山篇」で痛い程細かに描かれています。

7年前と今、作品を通して感じたこと、思ったことは変わったように思います。また、数年後に違った自分となり向かい合ってみたい作品です。

 

【読書】「きんぴか」浅田次郎

浅田次郎のピカレスク(悪漢、悪党)小説「きんぴか」全3巻再読了!

「三人の悪党」「血まみれのマリア」「真夜中の喝采」の3冊(三部)で構成されるこの作品は、笑えます!泣けます!考えさせられます!

人殺しのヤクザ(ピスケン)、反逆者の元自衛官(軍曹)、収賄で失脚した元官僚(ヒデさん)の三人が引き起こしたり、巻き込まれた幾つかの事件を、笑いあり、涙ありで描いています。

特に第1巻(三人のアクト)は笑えます。バス、電車など、周囲に多くの他人がいる場所で読むことは控えた方がよいでしょう。我慢できず笑い出してしまい、間違いなく「変なひと」と思われますから(笑)。

さてさて、しっかり笑ったところで、今度は山崎豊子の名作「沈まぬ太陽(全5巻)」と再び向き合ってみます。

【読書】「流星  お市の方」永井路子

戦国時代小説「流星」上下巻を読了!

司馬遼太郎と合わせて、知人(正しくは「お客さま」)に紹介してもらった作家です。

織田信長の妹のお市の方の人生を通して、信長と言う武将の生き様や、戦国当時の世の中が生き生きと描かれています。久しぶりに触れた戦国の世は、激しく、そして読み手からは非常に魅力的ですね。

さて、しばらく現代を離れてしまいましたので、軽〜く、笑える、浅田ワールドの現代へ戻ってみます。

【読書】「約束の海」山崎豊子

山崎豊子の未完の遺作「約束の海」読了!

この作品は3部構成の予定で、第一部のみが完結して収められています。戦争をテーマとした作品で、1988年に東京湾で起こった、自衛隊の潜水艦「なだしお」と民間の釣り船の衝突事故を通して、自衛隊の在り方やマスメディアの対応、さらには国民感情など、様々な角度から切り込んでいます。

文庫本の後半は、書き上げられなかった第二部、第三部の構想(構想)がプロジェクトチームにより解説されており、ぼんやりと全体像を見ることができます。

完結した全体を読みたかったと強く思える作品です。やっぱり山崎豊子は凄い!

【読書】「我が家の問題」奥田英朗

先週読んだ奥田英朗の「家日和」の続作、「我が家の問題」読了!

こちらも短編集で、「家日和」と同じく家庭を舞台にした内容です。ただ、本作品ではそれぞれの家庭が抱える「問題」をテーマとして取り上げ、それと向かい合う家族をユーモアたっぷりに描いています。笑えます、共感できます、そして少しばかりホロっとしてしまう、お薦めの一冊です。

さて、今度は昨日届いた山崎豊子の世界を楽しんできます!

【読書】「家日和」奥田英朗

これまた久しぶりに奥田英朗、「家日和」読了!

家の中を舞台にしたちょっとした出来事を、夫婦それぞれの心の動きとともにユーモアたっぷりに表現した短編集です。誰かを非難したり、バカにしたりする事なく、ゆっくりと時間が流れ、読み終えた後に優しい気持ちになれます。

男女、両方の立場で描かれていますので、多くの人が楽しめる作品だと思います。ちなみに本作を第一作とした家族小説シリーズが三作ありますので、引き続き第二作を楽しんでみます。

【読書】「マスカレード・イブ」東野圭吾

先週読んだ「マスカレード・ホテル」の続編?シリーズ?外伝?の「マスカレード・イブ」、これまた文庫本で読了!

タイトルの通り、「マスカレード・ホテル」の事件が起こる前が舞台で、主人公の刑事とフロントクラークの二人が関わるエピソード(四編)です。

東野作品らしいテンポ感、意外な展開の連続で楽しめる一冊だと思います。。。が、作品の位置付けにはチトばかり無理があるように感じます。刑事、フロントクラーク、それぞれを描いた方が良いのでは?。。。あくまでも個人的な感想です。

さて、明日あたりには久しぶりの奥田英朗の作品が届きます。こちらも楽しみです。

【読書】「マスカレード・ホテル」東野圭吾

久しぶりの東野圭吾、「マスカレード・ホテル」再読了!

2013年に読んだはずだけど記録が残ってない!まぁ、本棚にあったし、部分的には記憶しているので間違いなく一度読んでいますね(汗)

さすが。。。と唸ってしまう、見事な展開です。サクサクとページを捲ってしまい、気がつけば1日で読み終えてしまいました。爽やかで、スッキリとした読み応え感です。ただ、浅田次郎をシリーズで読んだ後なんで、(人間ドラマとして)多少の物足りなさを感じてしまうのは、仕方ないかもしれないですが、東野圭吾らしい素晴らしい作品だと思います。

今回、この作品を手にしたのは、昨日「マスカレード・イブ」をポチったからなのでして。。。そう、続篇というか、シリーズなので予習せんと。。。です。

さて、しっかりと予習できたので、宅配便の到着を楽しみに待つとします!

【読書】「一刀斎夢録」浅田次郎

浅田次郎新選組三部作の最終作「一刀斎夢録(上下巻)」、文庫本で読了!

「一刀斎」は新選組の「斎藤一」を逆に呼んだものです。大正の時代まで生き残った「一刀斎」が戊辰の役以降、維新の動乱を自身の懐古譚として語っています。

「壬生義士伝」「輪違屋糸里」と、それぞれ違った視点から新選組の活動を通して、幕末から明治にいたる動乱の時代を描いていますが、一貫して「武士とは?」と言うテーマを追いかけているように感じます。また、本作でも会津の合戦や西南の役などの事実も多く語られているので、歴史の勉強にもなりますね(汗)

三部作の中では最も重く、前二作で描かれた京都時代や函館の合戦を前提とした内容なので、先に読んでから手にする事をお勧めします。こちらは泣ける、と言うより、考えさせられます。

維新や戦争など、まだ100年程度前の近世の出来事でありながら、全く分かっていないんだなと、読書を通して気付く事が多くあります。改めて、自国の歴史についての不勉強を恥じるとともに、さらに学んでみたいと思うおぢさんなのでした。

さてさて、手元に未読の本が無くなったので、仕入れに行かねば。。。です。