山崎豊子の未完の遺作「約束の海」読了!
この作品は3部構成の予定で、第一部のみが完結して収められています。戦争をテーマとした作品で、1988年に東京湾で起こった、自衛隊の潜水艦「なだしお」と民間の釣り船の衝突事故を通して、自衛隊の在り方やマスメディアの対応、さらには国民感情など、様々な角度から切り込んでいます。
文庫本の後半は、書き上げられなかった第二部、第三部の構想(構想)がプロジェクトチームにより解説されており、ぼんやりと全体像を見ることができます。
完結した全体を読みたかったと強く思える作品です。やっぱり山崎豊子は凄い!