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読んだ本に関する話題

【読書】「千里眼 完全版」松岡圭祐

昨年最後に読了した「カウンセラー」に続いて松岡圭祐作品「千里眼」を完全版で読了!

本作品は12タイトル(全16冊)で構成されるシリーズで9冊が手もとにあるので、ブック◯フ通いしながら暖かくなる頃まで楽しめそうです(笑)

ちなみに「完全版」は、すでに小学館から発刊した同タイトルの作品を大幅に手を入れて、角川文庫から別シリーズとして刊行したものです。さすがに両方。。。ではなく、新シリーズを選択しました。

臨床心理士が主人公で、「催眠」「カウンセラー」と同じく、「心」の動きを切り口に事件に向かい合います。たしか「カウンセラー」には、本シリーズの主人公がチラと登場したりします。

軽快なタッチと後半に向かってのドラマチックな展開に引き込まれ、出勤時に駅を間違えて降りてしまったりも。。。ただ、後半はあまりにスケールが広がり過ぎた感もあり、現実感と言う観点からは???でした。例えるなら「ミッションインポシブル」「007」シリーズ並みの展開でした(汗)

さてさて、少しばかりやり過ぎ感はありますが、面白い事に間違いありませんので、しばらくは「千里眼」の世界を楽しみます。

【読書】「カウンセラー 完全版」松岡圭祐

先に読了した「催眠」の続編となる「カウンセラー」を完全版で読了!

前作から内容が引き継がれているわけではなく、登場人物が一緒と言うシリーズです。ただし、前作以上に「臨床心理士」と言う役割が明確な作品だと思います。

(ネタバレかもしれませんが・・・)

自分を含めて、誰しも何らか心に病を抱えているんだな・・・と。とても難しい内容を軽いタッチで描いています。前半は事件の背景を、後半は臨床心理士と犯人との静かな闘いです。

この作品は好き嫌いが別れるかと思いますが、個人的にはお薦めです。ゆっくりとしたテンポで、奇想天外な展開もありませんが、読み終えたときに、温かい気持ちになれる作品だと思います。

【読書】「火花」又吉直樹

芥川賞受賞作品「火花」読了!

むむむ。。。と言うか、何と言うか。。。何を伝えたいのかが分かりませんでした。自身の漫才師としての回顧録なのか、漫才師と言う職業を語ろうとしているのか、もしかすると偉大な先輩(師匠)の伝記?でした。ごめんなさいです。

色々と調べたり、取材したり、また当たり前に構成練ったり、書き直したりと、苦労と努力を重ねてきたと思いますが。。。根性だけで読み終えました。まぁ、きっと本作を理解できない「読み手=自分」が未熟なんでしょうね(汗)

さてさて、今年も残すところ2週間ほど。あと2冊よめるかな?

【読書】「ミッキーマウスの憂鬱」松岡圭祐

タイトル的には自分に似合わないが「ミッキーマウスの憂鬱」読了!

いつものブック◯フでタイトルだけで選んだ一冊です。まぁ、松岡圭祐の作品だから間違いはないだろう。。。です。

ただ、読み始めてみると結構もたつくような展開で、あらら。。。またやっちまったか!?と。しかし、読み始めたからには。。。と先へ読み進めて行くと、いつの間にかの松岡ワールドへ。

ちなみに、本作品はディズニーランド/シーの裏方が舞台で、そこで働くキャストが主人公で、決して表舞台には現れる事のない、様々ななシーンが描かれています。。。が、あくまでもフィクションですからね。どこまでが事実かは読み手の判断です(笑)

後半の展開、クライマックス、そして。。。

気になる方へはオススメの一冊です。

【読書】「禁断の魔術」東野圭吾

東野圭吾のガリレオシリーズ「禁断の魔術」文庫本で読了!

同名タイトル(正確には「禁断の魔術 ガリレオ8」)の単行本は、文庫本版原作を含む4作の短編が収録されているようです(読んでないので。。。汗)。ただし、文庫本版は単行本版に大きく筆を入れた「書下ろし」なので、別作品とのことらしいです。

しかし。。。さすが!です。早いテンポで面白い。特に本作は、科学分野と言うより人間としての湯川が見事に描かれた作品だと思います。なので、シリーズの特徴である科学謎解きを期待するファンには少し物足りないかも知れません。

個人的には、東野の謎解きも人間ドラマも好きなので満足です。

さてさて、次は最近のマイブーム、松岡圭祐です。

【読書】「プリンセス・トヨトミ」万城目学

「プリンセス・トヨトミ」読了!

いつものブック◯フで、「分厚さ」と「映画化されてたよな」の理由だけで、毎度のごとく内容を確認せずにゲット!

で、で、で。。。はっきり言って。。。全く合わなかった。

まぁ、個人的な意見ではありますが。。。著者が大阪大好きなのは良く分かるが、必然性のない登場人物のキャラ設定、伏線のない種明し、驚くほど唐突な展開。。。などなど。。。久しぶりに「無理!」

好きな方には大変申し訳ありませんが、今回ばかりは気合いと根性だけで読了しました。

まっ、こんな自分には合わない作品に出会えるのも読書の楽しみだと思い、「困ったときの東野頼み」と言うことで、次の一冊を手にしたのでありました(笑)

【読書】「催眠  完全版」松岡圭祐

松岡圭祐のデビュー作「催眠」を完全版で読了!

先に読了した「沈まぬ太陽」はさすがに重たかったので、軽〜く読めそうな作品を探しに行ったブック◯フで見つけた一冊です。松岡圭祐作品は「万能鑑定士Qの事件簿」で出会っていたので、内容を確認する事もなくゲットしたのでありました。

で、感想は。。。「面白い!」です。臨床心理士が主人公なので、専門的な内容が含まれてはいますが、サクサクとしたテンポで読み進めました。また、幾つかの伏線となった出来事が、ラストに向かって結びつき、(多少苦しい部分はありますが。。。)「おっと、そうきたかぁ!」と驚かされる展開は、さすが松岡ワールドです。

「千里眼」シリーズも面白そうですし、他にも気になる作品がありますので、またブック◯フに通ってみようと思う、おぢさんなのでした。

【読書】「沈まぬ太陽」山崎豊子

山崎豊子の代表作のひとつ「沈まぬ太陽」再読了!。

アフリカ篇(上/下)、御巣鷹山篇、会長室篇(上/下)の5冊構成。9月末に読み始めたので、約1カ月間どっぷりと浸かっておりました。

本作品とは2009年に出会い、感動した勢いでその年に公開された映画(渡辺謙主演)まで観に行きました。今回はWOWOWのドラマ(全20話)を観てまたまた感動し、久しぶりに手に取った次第です・・・単純だ・・・汗。

1985年8月のジャンボ機墜落事故に時間を前後し、日本航空の社内体質や政界との癒着等を事実をベースにドラマ仕立てで仕上げられています。事故はその体質により「起こるべくして起こった」人災として、事故後も反省なく、保身と私利私欲に明け暮れる日本航空、および政界の様を描いています。もちろん、事故そのものの悲惨さは「御巣鷹山篇」で痛い程細かに描かれています。

7年前と今、作品を通して感じたこと、思ったことは変わったように思います。また、数年後に違った自分となり向かい合ってみたい作品です。

 

【読書】「きんぴか」浅田次郎

浅田次郎のピカレスク(悪漢、悪党)小説「きんぴか」全3巻再読了!

「三人の悪党」「血まみれのマリア」「真夜中の喝采」の3冊(三部)で構成されるこの作品は、笑えます!泣けます!考えさせられます!

人殺しのヤクザ(ピスケン)、反逆者の元自衛官(軍曹)、収賄で失脚した元官僚(ヒデさん)の三人が引き起こしたり、巻き込まれた幾つかの事件を、笑いあり、涙ありで描いています。

特に第1巻(三人のアクト)は笑えます。バス、電車など、周囲に多くの他人がいる場所で読むことは控えた方がよいでしょう。我慢できず笑い出してしまい、間違いなく「変なひと」と思われますから(笑)。

さてさて、しっかり笑ったところで、今度は山崎豊子の名作「沈まぬ太陽(全5巻)」と再び向き合ってみます。

【読書】「流星  お市の方」永井路子

戦国時代小説「流星」上下巻を読了!

司馬遼太郎と合わせて、知人(正しくは「お客さま」)に紹介してもらった作家です。

織田信長の妹のお市の方の人生を通して、信長と言う武将の生き様や、戦国当時の世の中が生き生きと描かれています。久しぶりに触れた戦国の世は、激しく、そして読み手からは非常に魅力的ですね。

さて、しばらく現代を離れてしまいましたので、軽〜く、笑える、浅田ワールドの現代へ戻ってみます。