【読書】「流星  お市の方」永井路子

戦国時代小説「流星」上下巻を読了!

司馬遼太郎と合わせて、知人(正しくは「お客さま」)に紹介してもらった作家です。

織田信長の妹のお市の方の人生を通して、信長と言う武将の生き様や、戦国当時の世の中が生き生きと描かれています。久しぶりに触れた戦国の世は、激しく、そして読み手からは非常に魅力的ですね。

さて、しばらく現代を離れてしまいましたので、軽〜く、笑える、浅田ワールドの現代へ戻ってみます。

【読書】「約束の海」山崎豊子

山崎豊子の未完の遺作「約束の海」読了!

この作品は3部構成の予定で、第一部のみが完結して収められています。戦争をテーマとした作品で、1988年に東京湾で起こった、自衛隊の潜水艦「なだしお」と民間の釣り船の衝突事故を通して、自衛隊の在り方やマスメディアの対応、さらには国民感情など、様々な角度から切り込んでいます。

文庫本の後半は、書き上げられなかった第二部、第三部の構想(構想)がプロジェクトチームにより解説されており、ぼんやりと全体像を見ることができます。

完結した全体を読みたかったと強く思える作品です。やっぱり山崎豊子は凄い!

【読書】「我が家の問題」奥田英朗

先週読んだ奥田英朗の「家日和」の続作、「我が家の問題」読了!

こちらも短編集で、「家日和」と同じく家庭を舞台にした内容です。ただ、本作品ではそれぞれの家庭が抱える「問題」をテーマとして取り上げ、それと向かい合う家族をユーモアたっぷりに描いています。笑えます、共感できます、そして少しばかりホロっとしてしまう、お薦めの一冊です。

さて、今度は昨日届いた山崎豊子の世界を楽しんできます!

【読書】「家日和」奥田英朗

これまた久しぶりに奥田英朗、「家日和」読了!

家の中を舞台にしたちょっとした出来事を、夫婦それぞれの心の動きとともにユーモアたっぷりに表現した短編集です。誰かを非難したり、バカにしたりする事なく、ゆっくりと時間が流れ、読み終えた後に優しい気持ちになれます。

男女、両方の立場で描かれていますので、多くの人が楽しめる作品だと思います。ちなみに本作を第一作とした家族小説シリーズが三作ありますので、引き続き第二作を楽しんでみます。

【読書】「マスカレード・イブ」東野圭吾

先週読んだ「マスカレード・ホテル」の続編?シリーズ?外伝?の「マスカレード・イブ」、これまた文庫本で読了!

タイトルの通り、「マスカレード・ホテル」の事件が起こる前が舞台で、主人公の刑事とフロントクラークの二人が関わるエピソード(四編)です。

東野作品らしいテンポ感、意外な展開の連続で楽しめる一冊だと思います。。。が、作品の位置付けにはチトばかり無理があるように感じます。刑事、フロントクラーク、それぞれを描いた方が良いのでは?。。。あくまでも個人的な感想です。

さて、明日あたりには久しぶりの奥田英朗の作品が届きます。こちらも楽しみです。

【読書】「マスカレード・ホテル」東野圭吾

久しぶりの東野圭吾、「マスカレード・ホテル」再読了!

2013年に読んだはずだけど記録が残ってない!まぁ、本棚にあったし、部分的には記憶しているので間違いなく一度読んでいますね(汗)

さすが。。。と唸ってしまう、見事な展開です。サクサクとページを捲ってしまい、気がつけば1日で読み終えてしまいました。爽やかで、スッキリとした読み応え感です。ただ、浅田次郎をシリーズで読んだ後なんで、(人間ドラマとして)多少の物足りなさを感じてしまうのは、仕方ないかもしれないですが、東野圭吾らしい素晴らしい作品だと思います。

今回、この作品を手にしたのは、昨日「マスカレード・イブ」をポチったからなのでして。。。そう、続篇というか、シリーズなので予習せんと。。。です。

さて、しっかりと予習できたので、宅配便の到着を楽しみに待つとします!

【旅行】日帰りで尾瀬へ!

# 先月のイベントなのだが・・・まぁ、記録することに意義がある!と言うことで、今更ながらの投稿です (^^;)

「夏がくーれば思い出すぅー、はるかな尾瀬ぇー、とおーい空ぁー♪(夏の思い出)」で唄われている、尾瀬へ日帰りドライブで初ハイキング!

まぁ、いつもながらのことではあるが「初」であるにも関わらず気軽に考えていると、誘ってくれた義姉より「結構歩くのでシューズはそれなりのものを用意したほうが良いよ」とアドバイスを受ける。そう言えば、数年前に高尾山へ普通にスニーカー(正確にはバッシュ)で行った際に、足元が滑って結構苦労したことを思い出す。そりゃそーだ!と、会社帰りにアウトドア用品店やシューズショップを回ってみた。

・・・あのーー、凄く高いんですけど・・・別に富士山登るわけじゃないんですが・・・アウトレット価格で2万円ってのはどーゆーこと!

・・・ってなわけで、ネットで手ごろなものを見つけてポチっ!

あとは、それなりの服装とリュックを準備して当日を待つだけ!

出発は日曜日の01:30。自宅まで迎えに来てくれた義姉夫妻の車で深夜の高速を北上して尾瀬へ向かう。ちなみに到着予定時刻は04:30頃とな・・・。

途中、SAで休憩したりしながらどうにか予定通り、尾瀬の入り口へ到着。駐車場に車を停め、乗り合いバスで尾瀬の入り口である鳩待峠へ向かうのだが、04時過ぎだと言うのに、駐車場にはたくさんの車!どうやら、前夜に到着した車中泊の方らしい。ハイキングの前にひと眠りと言うことですな。。。それ、アリかも!助手席で座っていただけなんだけど、ちょっとばかり疲れてますから・・・。

ともあれ、05:00の鳩待峠への連絡道の開門時のバスに乗れたので、ほぼ一番乗り状態。さて、いよいよハイキング、スタート!。

ちなみに、今回は初心者用のコースで、5時間程度の行程とな・・・。前半は結構キツイ下り坂、どうやら同じコースを往復らしいので、帰りは逆に登り坂・・・だよね・・・(-_-;)

尾瀬では、外来種の持ち込みを防ぐため、入り口で靴の底についた土等を落としたあと、ほとんどの行程は専用の遊歩道を歩き、直接地面に足を着けることはない。遊歩道は往復それぞれに人ひとり分の幅程度しかないので、グループと言っても一列での行進。途中に何か所か休憩用のスペースはあるものの、遊歩道上で立ち止まって写真撮ったり、おしゃべりしていると、後続の方々の迷惑になってしまうため、歩き続け、と言った感じです。

例年だと6月上旬には水芭蕉が見頃のようだが、今年は5月に終わってしまったとのこと。これは少し残念。まぁ、自然には文句言えないので、咲き残りで満足します!

しかし、本当に綺麗なところで、日本の原風景と言うのかな、素晴らしい!色々と写真撮ってみたけれど、上手く伝えられるものがないのが残念。カメラ(iPhone)なのか、ウデ(自分)のせいなのかは定かではないが(汗)、記録できない分はしっかりと記憶に残した(つもり)なのでした。

そうそう、熊も結構見かけるとのことで、鈴をつけたハイカーも多くいました。また、多く見かける場所には鐘が設置されていて、熊に対して「人間入りまーす!」と合図をしました。共存ですからね(笑)。

結局、何度かの休憩や弁当タイムを含めて6時間弱で約3万歩(20Km強)のハイキング。結構疲れたけど、素晴らしい経験です。そうそう、ポチったトレッキングシューズですが、しっかりと良い仕事してくれました。おかげで、足へのダメージは全くありませんでした。次回は富士山か!?

帰りは少し寄り道して義姉夫妻おすすめの「吹割の滝」へ。雨が少なく水量不足とのことだけど、十分満足です。

途中の道の駅で温泉に浸かり、少しばかり休憩した後、一路江戸へ。まぁ、帰りも助手席でしたが・・・眠気との闘いでした(汗)。結局、自宅に戻りついた(送ってもらった)のは18時過ぎ。日帰りとは言いながら、かなりの強行軍なのでした。誘ってくれたうえに、全行程の運転を担当してくれた義姉夫妻に心より感謝です。

いやー、日本は美しい!と大満足なおぢさんなのでした ヽ(^o^)丿

【読書】「一刀斎夢録」浅田次郎

浅田次郎新選組三部作の最終作「一刀斎夢録(上下巻)」、文庫本で読了!

「一刀斎」は新選組の「斎藤一」を逆に呼んだものです。大正の時代まで生き残った「一刀斎」が戊辰の役以降、維新の動乱を自身の懐古譚として語っています。

「壬生義士伝」「輪違屋糸里」と、それぞれ違った視点から新選組の活動を通して、幕末から明治にいたる動乱の時代を描いていますが、一貫して「武士とは?」と言うテーマを追いかけているように感じます。また、本作でも会津の合戦や西南の役などの事実も多く語られているので、歴史の勉強にもなりますね(汗)

三部作の中では最も重く、前二作で描かれた京都時代や函館の合戦を前提とした内容なので、先に読んでから手にする事をお勧めします。こちらは泣ける、と言うより、考えさせられます。

維新や戦争など、まだ100年程度前の近世の出来事でありながら、全く分かっていないんだなと、読書を通して気付く事が多くあります。改めて、自国の歴史についての不勉強を恥じるとともに、さらに学んでみたいと思うおぢさんなのでした。

さてさて、手元に未読の本が無くなったので、仕入れに行かねば。。。です。

【読書】「輪違屋糸里」浅田次郎

「輪違屋糸里」上下巻。久しぶりの文庫本で読了!

iPhone(Kindle)から文庫本に持ち替えたのですが、やっぱり文庫本がしっくりします。まぁ、結局のところジジィなんでしょうね(笑)。ちなみにKindle版には「中古」がないので、吉川英治などの古い作品以外は、普通の価格とあまり変わらないと言う経済的な理由もありますがね。。。(汗)

この作品は「壬生義士伝」に続く浅田次郎の新選組三部作の二作目です。芹沢鴨暗殺事件を、新選組隊士たちと関わった女性の視点で描いています。史実をベースとしていますので、作品に登場する「輪違屋」「角屋」は現存しており、さらに「輪違屋」は現在も営業を続けているようです。

男女の観点だけではなく、「武士か百姓か?」と言う新選組が抱える根本的な問題(?)にも深く突っ込んだ内容になっており、違った観点で当時を楽しむことができる作品です。新選組を描いた一作目の「壬生義士伝」から読むことをお薦めしますが、続編ではないので本作からでも十分楽しめると思います。

クライマックスでは、さすが「平成の泣かせ屋」の面目躍如!思わず目頭が熱くなりました。新選組がテーマながら、主人公の糸里があまりにカッコ良すぎます。機会あれば「輪違屋」をはじめとする新選組の足跡を追いかけてみたいものです。

さて、この勢いで三部作の三作目の世界へ行ってきます。

【読書】「新編忠臣蔵(kindle版)」吉川英治

先に読んだ「堀部安兵衛(池波正太郎)」に加え、二作目の忠臣蔵、今回は全20巻を一気読了!

大石内蔵助を中心に描かれた作品ですが、人間としての凡庸さと葛藤、取り巻く人たちの個性なども生き生きと表現されています。

五代将軍綱吉の時代、生類憐みの令により人間が犬以下に扱われ、武士も誇りを失いつつあった頃に起こった赤穂浪士の討ち入りは、忘れかけていた「義」や「忠」の心を思い起こさせたため、永く美談として語り継がれているのでしょうね。

さてさて、現代の幕府はいかがなものでしょうね?(苦笑)


浅野家菩提寺だった泉岳寺は、内匠頭、浪士の墓塔、首洗い井戸等、作品を史実として裏付けてくれます。

おぢさんの自由気ままなユルユル日記