「テンペスト」カテゴリーアーカイブ

ゴールデンウィーク紀行 ~グスク巡り~

ずいぶんblog更新サボっていたので、今頃ゴールデンウィーク時の話題・・・

今年の連休も例年と同じく特に予定もなく、ダラダラと成り行き任せモード。(都合よく)5/3-5/5で名護にホテルが取れたので、とりあえずは出かけてみた。

「まぁ、三連休初日なんで、人も多いし、適当に夕方頃に入れればいいんでない?」ってな感じで、ダラダラと午前中を過ごし、ホテルのバルコニーでBBQを楽しむべく午後から食材確保にスーパーに出向き、ついでに携帯の更新手続きやらなんやらを済ませたら、予定通り?に到着は18時頃。とりあえず、早速「沖縄仕様」な木炭でBBQ(何が沖縄仕様なんだ?)。泡盛片手に焼いてたんで、魚の後の野菜、肉と続く頃には気持ち良く出来上がってしまい、写真ありましぇーん。そのまま気持ち良く、お休みなのでありました。

翌日は、すっきりと起きるも残念な雨。とりあえずは「伊江島にテッポウユリでも見に行くベー」とダラダラと動き出す。途中朝マックなどと余裕で動いていると、結構北向きな(伊江島やちゅら海水族館がある方向)車が多い。「どうにかなるべーー」と車を走らしていると、市街地を抜けた辺りから、やっぱり渋滞。迂回路を探しながらどうにか港に着いた(伊江島はフェリーで行くのです)。ん。。。?何か様子が変!。。。しまった、港を間違えた。ここは「本部漁港」、目指すべきは「本部港」。まぁ、そんなに離れてないので大した問題ではないのだが、雨も降っていることだし、なんだか間が悪くなったので、簡単に計画変更!(そもそも計画そのものが思いつきなんで思いはない)。で、せっかくの本部漁港なんで、名物のカツオでも買うべーーー。といつもの魚屋を覗くと、ない!無い!ナイ!ナニゴトーー?理由はわからんが、とにかく無いらしい。これは残念だが、仕方ない。。。

と言うことで、計画を大幅に変更し、以前から気になっていた「今帰仁城跡」に目的地を変更する。これまた、やっぱりお約束の「テンペスト」の影響です。

長崎県出身の年配の方(と言ってもあまり変わらなかったかも知れないが)にガイドについてもらい、雨の今帰仁城跡を楽しんだ。

ここは首里城とは異なる石積みで作られた城壁が有名ですが(テンペストの舞台で登場する)「御内原」もあったりと、なんだか(首里城と)歴史の共通点を見つけて嬉しくなってしまいました。残念なことには、史料が残っていないため、建物が再現できないらしい。

帰りはせっかくの名護なので宮里そばで遅いランチ。ここもいつからこんなに有名になったのか、観光客がたーくさん。それでも10分ほどの待ち。

  

その後は、ホテルに戻り近所の居酒屋で軽く飲み、ちと寒かったこともあり、またしても「沖縄仕様」の木炭で火を起こし、暖をとりながら残った食材を楽しんだのでありました(寒けりゃベランダ出なけりゃいいだろう・・・とも言います)。

翌日はチェックアウトして、那覇に戻る。しかし、せっかく今帰仁城跡見たんだからねぇ。。。と言うことで、南下しながら座喜味城跡に向かう。

ここは構造そのものの違いだけではなく、グスクとしての顔だけではなく、戦中、戦後と日米により軍事拠点として使われたという歴史をもつ場所だけに、今帰仁城跡とはちょっと違う感じがある。

実は、翌日(5/4)は世界遺産ではないが、那覇市に隣接する浦添市にある浦添城跡にも足を運んでみた。ここは高校時代に何度か遊びに来たことはあったんだけどなぁ。。。

と言うわけで、ゴールデンウィークは(なぜか)グスク巡りをしたのでありました。。。でもね・・首里城に行っていないんです。うーーーって感じです。前回帰省時にも行ってないし、考えたら正月以来行ってない?まずい!次回はきちんと鎖之間でお茶しなくては。。。です。

(それぞれのグスクの感想は、別記事でご紹介させてもらいますです)

テンペストの世界 ~識名園~

先週の三連休に1月以来の帰省。何かと理由をつけて毎月帰っていたので、2ヶ月振りなのは久しぶりかもしれない。諸々のタスクを完了させ、どうにか時間が出来たので今回は琉球王最大の別邸で、世界遺産にも登録されている「識名園」に足を運んできた。

 美ら島物語

テンペストでは、尚育王が何やら人払いをして重大な相談を持ちかける場として、2度登場していますが、その風景についてはあまり触れられていません。。。よね(汗)

正門は現在使われていないので、公園入口として整備された入口から入園する。中では正門から御殿へ通じる道に合流するので、当時寧温が呼び出された理由を考えながら歩いたであろうと思われる石畳を通ることができる。ここの石畳はかなりゴツゴツしているので、ハイヒールだと歩きにくいと思われますので、ご注意を・・・。

左右を林に囲まれた通路の視界が開けた先に、池のほとりに緑の芝生をたたえた「御殿」がある。ここが、王の滞在する場であり、もてなしの場として使われていた建物。思いのほか、質素なものです。ただ、その窓からは沖縄とは思えない世界を見ることができます。

池にかかる石橋を渡り、向こう岸に渡ると六角堂があり、少しの高みからは池を中心とした園を一望することができます。この石橋も、先の石畳と同じく石を積んだだけなので、かなり歩きにくいですよ。実際、ここにいると、季節も場所もわからなくなってしまいます。

首里城から識名園までは2km強と言う距離ですが、実際にはかなりの高低差があるため復路はかなりの上り坂になってしまいます。また、最近は道路整備が進んでいるため、かつては徒歩や駕籠で行き来した路での往訪は難しいかも知れません。実際、今回も車を使いましたが、周囲の道路事情が大きく変わってしまったために、危うく迷うこころでした。事前に場所を再確認してから訪れることをお薦めしますです。

自身も2回目となる識名園ですが「テンペスト」を読んだ後だど、やっぱり違って見えます。これって一種のビョーキだと思いますが、まだまだそれを楽しんでいます。さて、次回帰省はゴールデンウィークかな?今度は、三重城周辺に行ってみようと目論んでいるのでした。

首里城スナップ集 ~テンペストの世界へ~

テンペスト」に感化され、とうとう年間パスポートを購入し、帰省時には散歩がてら必ず登城する首里城。小説の舞台で見つけたテンペストな世界をトップページにしました。撮りためた写真を含めて、気ままに更新しますのでお楽しみに。。。

*2011/6/25 久々に首里城に行ってきました

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「琉球ロマネスク テンペスト」ちょっとだけネタばらし

今週月曜日(2/7)の公開二日目に「琉球ロマネスク テンペスト」を観て、ブログを書いてみた。まぁ、いつものように気ままに書いたのだけど、タイトルに「テンペスト」って入れたおかげでしょうね、多くの方が遊びにきてくれています。正直、ちょっと驚き。

「テンペスト 舞台 口コミ 評判・・・」なーんてキーワードでヒットしたんだしょうね。それだけテンペストに興味をもってくれている人が多くいると言うことを嬉しく思います。

そこで・・・今回は、舞台の内容をちょっとだけバラしてしまいますので、これから観る予定があって、内容を知らずに観たい方は、ここで終了・・・したほうが良いかも知れませんです、はい。また、どうしようか迷っている方は。。。さっさとチケットを購入して、感じてきてください(笑)。まぁ、以下は行く、行かないに関わらず、舞台を感じてもらうため、何か少しでもの参考になれば幸いです。

そうそう、NHK(BS)でのドラマ「テンペスト」は7月放映開始だそうです。すっかり4月だと思い込んでいました(汗)

また、今なら文庫本のブックカバー(全四冊)は仲間由紀恵のスペシャルカバーですよーー。

。。。なんだか「テンペスト」の宣伝員みたいだ。。。

見所のひとつとしては、冒頭での真鶴から寧温への早変わりシーンがあります。照明が暗くなった一瞬に変わります。そのまま舞台が暗転しますので、何が起こったかわからないまま次のシーンへ引き継がれます。気をつけて見るとイイかもしれないですね。真鶴が女を捨てて、男として生き始める瞬間を描いています。

全体を通して原作との最も大きな差は、御内原(ウーチバラ)が描かれていない点だと思います。したがって、女官大勢頭部や真美那も登場しません。原作では、真鶴という一人の人間が、男女を生き分ける様を描くと同時に、首里城の中にある男女に隔てられた生活を描いていますので、この部分を期待される方にとっては、ちょっと残念感あるかも知れませんねぇ。。。(実は私もそうなんです)。

聞得大君は、原作でも全編を通して登場しますが、舞台では主役を食うほどの存在感があります。ただし、その役回りを「馬天ノロの勾玉を追い求める女」と設定していますので、原作での真牛となってからの(ちょっと悲しい)人生部分はありません。

舞台ならでは。。。と言う設定でしょうが、三司官が「踊る大走査線」のスリーアミーゴスと同じような役回りを演じていたり、聞得大君の道化発言があったりと、全体を通して多くの「笑い」の要素が盛り込まれていました。

また、確かに「そう言われてみれば、そうだよな」と妙に納得したのは、監督が「トリック」の堤幸彦であったこと。仲間由紀恵が主演でもあるし「トリック」の流れを感じたのでありました。

あと、ストーリーが原作と大きく違っている点が幾つかありますが・・・これは公開終了してからにしましょう・・・です。

「琉球ロマネスク テンペスト」観てきたぞーーー

公演二日目(2/7)、観て来ました!

とても楽しみで小学生のようにウキウキしたおかげで、朝はチケットを忘れて出かけてしまい、駅までの途中で気づき、慌てて戻ると言う始末。仕事も(半ば強引に)午後からの外出予定を入れてしまった・・・ダメな自分。。。。それだけ、寧温と真鶴に会いたかったんです!!

週末にネットで色々調べてみると、赤坂ACTだと「オペラグラス」なるものはあった方が良いという貴重な口コミを発見する。現地だと1,000円だということなので、本日の午後の外出を30分程早め、途中のビックカメラで590円で同等の品をゲット!これで準備万端!

外出先の会議を17時に終え、そのまま会場に直行!しかし、18:30の開場に、17:40頃に到着してしまい時間を潰すのに困ってしまった。。。。汗

TBSの周囲をブラブラとして時間を潰し、ようやく入場。久しぶりにドキドキ。。。さすがに二日目のせいか、ロビーはお祝いの花だらけ。すげーーーー!そしてようやく、会場入り。ちなみに二階席の前から3番目でした。

 

入場したものの、開演までは30分程度の時間がある。なんとなく、落ち着かず鞄を開けたり閉じたり、コートを畳んだり、広げたり。。。何やってるんだ。。。と自分で思うが、本当に落ち着かない。。。。まるで子供な状態でした。

まぁ、そんなこんなしている間にようやく、開演。笑ったのは、案内(タバコは・・・云々、写真撮影は・・・やっぱり云々)がウチナーグチで述べられたあとに、女性の声で通訳のように標準語で行われる。イイ感じだ!そうそう、落ち着かない状態の頃、正面の緞帳には大きく「テンペスト」って投影されていたので「これは・・・!」ってiPhoneのカメラで撮影したら、すぐにスタッフに注意され、目の前で削除させられてしまった。これは恥ずかしかった。。。怪しそうな動きしているおぢさんはチェックされているんですね。。。汗

その後、開演。。。1時間強で20分の休憩時間をはさんだ前後編での構成。まぁ、ストーリーは*概ね*原作通りだけど、細かな部分(自分的には結構大きいと思う)が、変更されている。確かに、舞台だと演出とか構成が必要なので、原作通りってわけには行かないかも知れないなぁ。。。と途中で冷静に分析していたけれど、正直あまり納得はできていない。原作の持つ荘厳さや、舞台となった首里城の神秘性がごっそり抜け落ちているように感じた。全体のモチーフとして「琉球万歳」はいいのだけれど、テンペストの魅力の大きな部分が欠けてしまった感があり、別の作品として観てしまった。それはそれで良いと思うので、個人的には「もうひとつのテンペスト」と評したい。

この作品で最も残念だったのは、仲間由紀恵の紅型姿が無かったこと。赤坂ACTシアター壁面や入口に飾られているポスターのような姿を見ることができなかったのは悲しかった。遠目にはわからなかったが、寧温のときもポスターのような化粧はしていなかったようだし。。。ビジュアル的にやって欲しかったです・・・はい。期待してましたんで。。。

会場は、ほぼ満席の入りで、7割方は20歳代後半から30歳台(と思われる)を中心とした女性客。若い男性は、どう見ても「彼女に連れて来られました」って感じ。あとは、自分とちょっとだけ年上の方々。。。でした。舞台好き、読書好き、仲間由紀恵好きのどれかなんでしょうね。私のように「おやぢひとり」ってのは、少なかったと思います。

テンペストは首里、沖縄を舞台とした大好きな作品で、その舞台をひとつひとつ歩いて確かめている自分にとっては、その場所を大切にして欲しかったな・・・と言う注文はあるが、全体として「琉球ロマネスク テンペスト」と言う舞台劇としては上出来だったかと思う。今回、舞台と言うものを初めて観たが、こんなにも迫力があって、綺麗なものだとは知らなかった。自分自身が、その舞台の作り出す世界に入り込んでしまった感じが、妙に気持ち良くもあり、不思議な感覚でした。ストーリーと言うより、映像、セット、音響、そして舞台で演じている人達が全て一体となった、まったく異次元の世界を味わうことができた。心から感謝したい。ありがとうございます。

まぁ、そんなこんなで、期待値を上回ることはできなかったけど、期待できなかった新しい発見と雰囲気を味わえたひとときでした。お薦めかどうか?そんな難しいこと聞いちゃいけません。やっぱり自分の五感で感じてください。そうそう、慌てて購入したオペラグラス。3倍の能力だと、ほとんど肉眼と変わりませんでした。言い換えると、役に立たなかった。。。です。まぁ、座席にもよるとは思いますがね。

会場では、我慢できず聞得大君のキューピーストラップを購入(700円)。だって、真鶴、ましてや雅博だとおかしいでしょ!?

と言うことで「もうひとつのテンペスト」を楽しんだのでありました!

テンペストの世界~斎場御獄~

聞得大君が納め、最も神聖な場所とされていた「斎場御獄(せーふぁーうたき)」に足を運んでみた。

【沖縄県南城市のホームページ】
http://www.city.nanjo.okinawa.jp/2/1812.html

本島南東部に位置する「斎場御獄」は、首里から車でおよそ30分程度。王朝時代には、ここを歩いて通ったと思うと、聞得大君はじめとするノロの苦労は大変なものだったんだろう・・・と勝手に想像してしまう。
観光地として整備されたので、入場料(大人:200円、子供:100円)を払えば、誰でも入ることができるのだが、当時(王朝時代)には男子禁制の場だったので、拝むどろこか立ち入りさえできなっかったんですねぇ。。。

全体に高い草木が覆って薄暗く、なんとなくヒンヤリと感じる。なんとも厳かな気持ちになります。

幾つかの神聖な場所があるなかで、三庫理(サングーイ)は特に有名。実際に行ってみると、その大きさに圧倒される。また、拝所(ウガンジョ)からは見事なまでに久高島を見ることができることに感動。ここから見ると、春分(秋分)の日には、久高島(真東の方向)から太陽が昇ってくるという、誰かが計って作ったような場所。ほんと、凄い。。。。

テンペストの世界を追いかけて、首里を飛び出しての第一歩。これからも御獄、グスクを訪ねて回ってみようと思う。読む→知る→見る→感じる。。。もっともっと、多くを見て感じたいと強く思うのでありました。

首里文化祭 (現 琉球王朝祭り首里)

首里文化祭・・・どうも「琉球王朝祭り首里」と言う名前には馴染めない・・・のメイン行事の一つでもある「古式行列」を見てきた。
http://syuri-sinkoukai.com/

新聞によると14時にウナーを出発して、守礼門から龍譚前を経由して最終地点である鳥堀に向かうとのこと。見易い場所を確保しようと、自宅を13時過ぎに出て予定通りに公民館前に座り込み、行列の到着をワクワクしながら待つ。

しかし。。。行列は来ない。14時半頃には来るだろうと期待したが、なかなか来ない。待つ事約1時間。ようやく到着した行列が100m程先に見える。やったネ!と身を乗り出して写真撮るベーと身構えた・・・その時・・・座り込んでいる我々の視界を数人の群が完全に塞いでしまった。

何?
「県知事選挙に立候補している○○です。よろしく!」って我々のように沿道で座り込んでいる見物客と握手しながら選挙活動している。それも完全に行列方向から・・・・。本人も無神経だが、周囲は旗を持って突っ立っている。おまけに「応援の○○です」ってのもついている。なんで今来るかね~(怒)
お祭りの場での選挙活動も構わないが、こちとら小市民は行列を楽しみに待っていたわけなので、邪魔するのはやめて欲しかった。せめて、あと10分早ければ「頑張ってください」なんて愛想の挨拶のひとつもできたものを・・・「住民感覚が無い」と言われても仕方ないでしょうね >○○さん

まぁ、そんなんで折角の楽しみに水を差されてしまったが、華やかな行列そのものはしっかり楽しむことができた。


ustream 動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/10609798
http://www.ustream.tv/recorded/10609839
古式行列の後は、諸々のパレード。その中でも楽しみなのは、旗頭と獅子舞。龍譚前と芸大入口、それと首里支所前で演舞を披露してくれた。
【旗頭(どこのだったか・・・)芸大入口】

【末吉の獅子舞 首里支所前】

夕方から首里中学校で旗頭が勢揃いするらしいし、龍譚ではナイアガラ(仕掛け花火)がある・・・だけど残念ながら、思いっきり後ろ髪引かれながら翌日の仕事のために江戸に戻ったのでありました・・・涙

首里文化祭は規模は小さいけど、地元の祭りとして首里の人間(すいんちゅ)の楽しみの一つになっている。なんと言っても歩いて行けるのが良い。会場ではほぼ間違いなく、知人・友人に出会うことができる。数年ぶりに会って「元気か!?」ってのがイイよね。

確かに「行列はいつ頃くる?」とか「旗頭は何時から?」などがわかるようにして欲しいなんて運営上でもう少し改善して欲しい点は多々あるが、そこは首里。「慌てない、騒がない。。。もうじき始まるよ」ってな感じなんでしょうね。それはそれでOKです。逆にあまりキチキチーとすると「らしさ」がなくなっちゃうかも知れないですね(笑)

こんな素晴らしい祭りをいつまでも残して欲しいと思う、江戸住まいのおやぢでありました。

首里城祭(夜の部)

有料エリアをゆっくり堪能した後は、夜の部に備えて一旦自宅に戻り、仮眠(昼寝とも言う)。夜の楽しみには「万国津梁の灯火と世界遺産の宴」。

守礼門周辺から龍譚、当蔵にかけて、通路を50cm程度の短い間隔でキャンドルが並べられていて、幻想的な様相を作り出している。きれいだ!(街灯も消えていればさらに綺麗だったと思う)

龍譚を一周した後は、西のアザナから那覇の夜景を楽しむ。うーーーん(どっかのCMじゃないが)贅沢だ!
しかし、こうやって見ると首里から一望する那覇の細かな灯は、宝石を散りばめたようで綺麗なんだが、新都心(おもろまち)周辺だけが際立って異質の明るさだ。。。。しゃーないか。。。な!?

さて、そろそろ。。と、帰ろうとしたところで、旗頭が守礼門方向に運ばれて行く。終わった?始まる?ともかく追いかけてみると、バッチリ演舞が始まるところ。チョーーーッ、ラッキィーーーー!

この演舞はプログラムに載ってない。ゲリラ?気まぐれ?まぁ、どうでもいいが、夜の守礼門前での旗頭は絵になる。何でもイイが、とにかく素晴らしい!やっぱり首里(那覇)は旗頭だよね。エイサーとは違った勇壮さが大好きです。

夜の首里城も綺麗。このライトアップされた美しさだけは、当時は見ることができなかったものだよな。

と言うわけで、夜も昼も首里城を楽しんだのでありました

首里城祭(昼の部)

11月3日は「首里文化祭」の日。最近は「琉球王朝祭り首里」と名前を変えたようだが「首里文化祭」は首里文化祭!と言うことで?月曜、火曜と(かなり)強引に仕事を休んで里帰り。
http://www.naha-navi.or.jp/syuri_bunka.html

首里文化祭とは別に首里城では「首里城祭」などと言うイベントもやっているので、散歩がてらイベントを覗いてきた。
http://oki-park.jp/shurijo-park/event/festival.html

「テンペスト」のおかげですっかり首里城に取り憑かれて(?)しまい、今まで興味を持たなかった冊封使行列と冊封儀式(800円を払ってウナーに入る)も真面目に見た。・・・それなりに感動。
ただ、正殿の漆塗り替えが途中だったのがチト残念だったが・・・ね。

確か何度か入ったはずの南殿、正殿だけど、殆ど記憶に残っていない。やはり、興味を持って見るのとそうでないのとの違いは大きい。今回は展示物一つ一つを真面目に見て、改めて感心した次第。

お薦めは2年程前に完成した「書院・鎖之間と庭園」。その造りもさることながら「鎖之間」で味わうお茶(さんぴん茶)とお菓子(琉球菓子)は有料(300円)だけど、簡単な説明(ガイド)がついた上に茶器、風景も十分に楽しめます。入園料(800円)を含めて1,100円で「お茶菓子つき」と考えれば、高くはないと思う。また足を運んでみたいと真剣に思った。

正殿の玉座もよかったが、テンペストにも登場する「おせんみこちゃ」を確認したのも喜びの一つ。女官たちの生活の場所であった後之御庭(クシノウナー)周りが復元されると、さらに楽しみが増えるんだろうな・・・。

「テンペスト」の主人公である孫寧温の執務場所であった北殿は、資料館兼売店。そうだっかなぁ・・・と思いつつ、展示物を真面目に確認した後にトイレに行くと。。。。お洒落でないですか。有料区域(ウナー)に入ったらぜひトイレにも立ち寄ってみてください(笑)

しかし、ここのところ沖縄に帰る度に首里城だな。ははは。沖縄を(単身で)はなれる前にもっと勉強しときゃ良かったな、と思う今日この頃でありました。

<夜の部へつづく>

沖縄再発見(首里城)

最近流に言うと・・・一冊の本にインスパイアされて・・・ってことになるのだろう。今まで、ほぼ!全く!勉強したことがない、琉球の歴史を学びたくなり、その作品の舞台となっている首里城を散策してきた。

その一冊とは・・・「テンペスト(池上永一著)」
http://www.kadokawa.co.jp/tempest/
(ただ今単行本第二巻を読んでいます)

まぁ、本の内容はともかくとして・・・昨日は天気も良かったので、自宅から約20分程度しか離れていない割りに、2~3度しか行ったことのない首里城に「テンペスト」の巻末付録の「首里城見取り図」のコピーを片手に出かけたのでありました。

実は、首里城についても良く理解しておらず、正殿とウナー(御庭)程度しか知らない。もちろん琉球の歴史そのものについても、その程度のレベル。全く、お恥ずかしい次第です。今回は、今まで全く耳にすることもなかった、テンペストに登場する「京の内」を目指した。

モノレール首里駅から首里城に向かう途中にある「上の毛公園」を通り、城壁沿いに正門である歓会門を目指す。「上の毛(イーヌモウ?)公園」は、キリスト教短期大学が設置されていた時代には足を運んだが、首里城公園として整備されてからは初めて。城壁と那覇の町、そして首里の緑を同時に楽しめるのが良いですね。ちょっと遠回りになるが、せっかくなのでしっかりと公園全体を楽しみたかったので、歩いてみました。

城壁沿いを歩き、久慶門を左手に見ながら、歓会門から漏刻門、広福門とくぐり、下之御庭に出る。ここで左手の御庭には向かわず、石垣で仕切られた正面の森に向かう。ここが目指す「京の内」。石垣の右手、左手どちからでも入れるが、順路は右と印されている。宗教の世界を司る聞得大君により管理された聖地・・・と本からの知識だけでも何となく厳かな雰囲気を感じる。

さらに、西の端には「西(イリ)のアザナ」と呼ばれる展望台があり、那覇の町だけでなく、慶良間までをも一望できる。首里城が高いところに建てられていると言うことを実感できる。生憎の曇り空だったので見ることはできなかったが、晴れた日の夕陽は素晴らしく綺麗だと息子っちが言っておりました。何とヤツはこの場所を知っていたんですね。。。。父、完敗です。

一回りして、下之御庭に戻ると「舞への誘い」と言うイベントで、琉球舞踊が演じられている。これもしっかりと楽しんできた。
http://oki-park.jp/shurijo-park/event/calendar-2010-10.html

今回は、本からの予備知識を持って、復元された首里城をしっかりと楽しめた気がする。そもそも、沖縄、さらには首里の人間である。加えて、首里城が復元される以前に設置されていた大学で学生生活を過ごした時期があった者としては、もう少し早くから学ぶべきだったと反省もしている。これからは、できる限り時間を使って琉球の歴史を勉強しないといけないですな。

それにしても、たった一冊の本によって、意識が変わるものですね。凄いなぁ。。。池上永一さんに感謝です。

。。。単行本の第三巻は10月25日、第四巻は11月25日の発売です。うっ。。今週中に第二巻を読み終えてしまいそうだ。。。まずい。。。