「首里城」カテゴリーアーカイブ

【悲報】首里城焼失

早朝に首里城正殿から出火した火災は、正殿、南殿、北殿と言う御庭(うなー)を囲む主要建造物を全焼させた模様。付近の住宅地には被害がないと言うことは不幸中の幸いではあるが・・・。

東京で家族からのメッセージで火災を知り、慌てて点けたテレビで映し出された映像は、燃え上がる首里城正殿。「信じられない」と言うのが正しい表現。さらに「見たくない」と言う気持ちもあり、早々にテレビの前を離れた。

お見舞いのメッセージが届き、ネットのニュースが報じる情報から紛れもない事実であることを認識するが、やはり受け入れられない。

(全ての人がそうであるとは言わないが)首里住人(「すいんちゅ」)である自分にとって、首里城には特別な思いがある。中学、高校時代は「琉球大学」であったそこで大学時代の約半分を過ごし、そして「首里城」になった場所。たしか公開開始当日は「すいんちゅとして行かねばならない」と意味不明な責任感から長時間並んだ。また、「テンペスト」に魅了されたあとは、年間パスポートを購入して何度も足を運び、季節ごとの行事(イベント)にはできるだけ足を運んだ。もちろん、何の目的もなく散歩がてらでも。

そんな場所が突然なくなってしまった・・・。ただただ、悲しいと言う他ない。

今は、テレビでもネットであっても、このニュース、特に映像、画像は見たくない。目を背けたい、事実を受け入れたくないと言う心情。

全く受け入れることはできていないが、まずは週末に「現場」に行ってみようと思う。そして、また美しい正殿を見ることができる日を首を長くして待つことにしようと思う。

首里城イベント~中秋の宴~

たまたま出張で沖縄に帰っていた9月10日(土)。東京も確かに暑いが、沖縄の暑さは質が違う。「暑い」より「熱い」の方が合っているかもしれない・・・。

ようやく太陽が西に傾いて、外出が可能となりはじめた夕方に「久しぶりに首里城まで散歩するべぇ~」と、気軽に出かけてみた。たしかに、まだまだ暑さは残っているが、どうにか耐えられる程度の中をのんびり歩いて、目的地の首里城に到着!御庭はそろそろ閉まっているだろうから、京の内や西のアザナでもブラブラしようかな?と入口である歓会門へと向かう。

んっ?なんとなく人が多い、なにごとぉ~?と良く看板見てみると・・・イベント(中秋の宴)やっているらしい。ラッキー!

・・・と言うことで、通常な有料区域である御庭にも無料で入れるとのこと。まぁ、(自分は)年間パスポートホルダーなんで、有料でも無料でも関係ないんですがね・・・エヘン!

会場は結構な込み具合で、外国人観光客が目立つ。用意された椅子に座ることはできなかったけど、立ち見の前の方に陣取ることができた。ちょうど、開演時間を待つこともなく、かぎやで風から始まる琉球舞踊を楽しむことができたのでありました。

  

しかし、ライトアップされ(ちょっとだけ早い)中秋の名月を背にした首里城は美しい。会場で直接見る正殿は勿論だけど、奉神門を通して見える正殿は、その大きさと美しさが際立つように感じる。素晴らしい!当時はライトアップ技術はなかったろうが、真っ暗な中、月明かりに映し出される正殿は荘厳だったろうな・・・と琉球王朝時代に気持ちをタイムスリップさせていたのでした。

今回のイベントそのものは伝統文化を披露する場としては、申し分ないと思うが、おぢさんとしては1点だけ注文が・・・なんで「テンペスト」とタイアップしないのよ!

せっかく、小説、舞台、ドラマと注目を集めていて、さらにドラマは放映中なのに・・・と思うのはおぢさんだけなのかしら?例えば、幕間に正殿から寧温が登場し、早変りで真鶴に変わるとか、ドラマのエンディングテーマ流すとか・・・本人達が登場すると最高なんだが・・・と勝手に妄想してみる。観光イベントとしては効果あるように思えるんだけど(テンペストの)パンフレットやチラシ一枚も無かったのは「なんでかね~?」

まぁ、テンペストをこよなく愛するおぢさんとしては、ちょっとだけ(実はかなり)残念なのでありました。おーーっと、今日はテンペストの最終回ではないか・・・うーーーっ、仕方ないのもう一度小説読もうかしら。。。涙

首里文化祭 (現 琉球王朝祭り首里)

首里文化祭・・・どうも「琉球王朝祭り首里」と言う名前には馴染めない・・・のメイン行事の一つでもある「古式行列」を見てきた。
http://syuri-sinkoukai.com/

新聞によると14時にウナーを出発して、守礼門から龍譚前を経由して最終地点である鳥堀に向かうとのこと。見易い場所を確保しようと、自宅を13時過ぎに出て予定通りに公民館前に座り込み、行列の到着をワクワクしながら待つ。

しかし。。。行列は来ない。14時半頃には来るだろうと期待したが、なかなか来ない。待つ事約1時間。ようやく到着した行列が100m程先に見える。やったネ!と身を乗り出して写真撮るベーと身構えた・・・その時・・・座り込んでいる我々の視界を数人の群が完全に塞いでしまった。

何?
「県知事選挙に立候補している○○です。よろしく!」って我々のように沿道で座り込んでいる見物客と握手しながら選挙活動している。それも完全に行列方向から・・・・。本人も無神経だが、周囲は旗を持って突っ立っている。おまけに「応援の○○です」ってのもついている。なんで今来るかね~(怒)
お祭りの場での選挙活動も構わないが、こちとら小市民は行列を楽しみに待っていたわけなので、邪魔するのはやめて欲しかった。せめて、あと10分早ければ「頑張ってください」なんて愛想の挨拶のひとつもできたものを・・・「住民感覚が無い」と言われても仕方ないでしょうね >○○さん

まぁ、そんなんで折角の楽しみに水を差されてしまったが、華やかな行列そのものはしっかり楽しむことができた。


ustream 動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/10609798
http://www.ustream.tv/recorded/10609839
古式行列の後は、諸々のパレード。その中でも楽しみなのは、旗頭と獅子舞。龍譚前と芸大入口、それと首里支所前で演舞を披露してくれた。
【旗頭(どこのだったか・・・)芸大入口】

【末吉の獅子舞 首里支所前】

夕方から首里中学校で旗頭が勢揃いするらしいし、龍譚ではナイアガラ(仕掛け花火)がある・・・だけど残念ながら、思いっきり後ろ髪引かれながら翌日の仕事のために江戸に戻ったのでありました・・・涙

首里文化祭は規模は小さいけど、地元の祭りとして首里の人間(すいんちゅ)の楽しみの一つになっている。なんと言っても歩いて行けるのが良い。会場ではほぼ間違いなく、知人・友人に出会うことができる。数年ぶりに会って「元気か!?」ってのがイイよね。

確かに「行列はいつ頃くる?」とか「旗頭は何時から?」などがわかるようにして欲しいなんて運営上でもう少し改善して欲しい点は多々あるが、そこは首里。「慌てない、騒がない。。。もうじき始まるよ」ってな感じなんでしょうね。それはそれでOKです。逆にあまりキチキチーとすると「らしさ」がなくなっちゃうかも知れないですね(笑)

こんな素晴らしい祭りをいつまでも残して欲しいと思う、江戸住まいのおやぢでありました。

首里城祭(夜の部)

有料エリアをゆっくり堪能した後は、夜の部に備えて一旦自宅に戻り、仮眠(昼寝とも言う)。夜の楽しみには「万国津梁の灯火と世界遺産の宴」。

守礼門周辺から龍譚、当蔵にかけて、通路を50cm程度の短い間隔でキャンドルが並べられていて、幻想的な様相を作り出している。きれいだ!(街灯も消えていればさらに綺麗だったと思う)

龍譚を一周した後は、西のアザナから那覇の夜景を楽しむ。うーーーん(どっかのCMじゃないが)贅沢だ!
しかし、こうやって見ると首里から一望する那覇の細かな灯は、宝石を散りばめたようで綺麗なんだが、新都心(おもろまち)周辺だけが際立って異質の明るさだ。。。。しゃーないか。。。な!?

さて、そろそろ。。と、帰ろうとしたところで、旗頭が守礼門方向に運ばれて行く。終わった?始まる?ともかく追いかけてみると、バッチリ演舞が始まるところ。チョーーーッ、ラッキィーーーー!

この演舞はプログラムに載ってない。ゲリラ?気まぐれ?まぁ、どうでもいいが、夜の守礼門前での旗頭は絵になる。何でもイイが、とにかく素晴らしい!やっぱり首里(那覇)は旗頭だよね。エイサーとは違った勇壮さが大好きです。

夜の首里城も綺麗。このライトアップされた美しさだけは、当時は見ることができなかったものだよな。

と言うわけで、夜も昼も首里城を楽しんだのでありました

首里城祭(昼の部)

11月3日は「首里文化祭」の日。最近は「琉球王朝祭り首里」と名前を変えたようだが「首里文化祭」は首里文化祭!と言うことで?月曜、火曜と(かなり)強引に仕事を休んで里帰り。
http://www.naha-navi.or.jp/syuri_bunka.html

首里文化祭とは別に首里城では「首里城祭」などと言うイベントもやっているので、散歩がてらイベントを覗いてきた。
http://oki-park.jp/shurijo-park/event/festival.html

「テンペスト」のおかげですっかり首里城に取り憑かれて(?)しまい、今まで興味を持たなかった冊封使行列と冊封儀式(800円を払ってウナーに入る)も真面目に見た。・・・それなりに感動。
ただ、正殿の漆塗り替えが途中だったのがチト残念だったが・・・ね。

確か何度か入ったはずの南殿、正殿だけど、殆ど記憶に残っていない。やはり、興味を持って見るのとそうでないのとの違いは大きい。今回は展示物一つ一つを真面目に見て、改めて感心した次第。

お薦めは2年程前に完成した「書院・鎖之間と庭園」。その造りもさることながら「鎖之間」で味わうお茶(さんぴん茶)とお菓子(琉球菓子)は有料(300円)だけど、簡単な説明(ガイド)がついた上に茶器、風景も十分に楽しめます。入園料(800円)を含めて1,100円で「お茶菓子つき」と考えれば、高くはないと思う。また足を運んでみたいと真剣に思った。

正殿の玉座もよかったが、テンペストにも登場する「おせんみこちゃ」を確認したのも喜びの一つ。女官たちの生活の場所であった後之御庭(クシノウナー)周りが復元されると、さらに楽しみが増えるんだろうな・・・。

「テンペスト」の主人公である孫寧温の執務場所であった北殿は、資料館兼売店。そうだっかなぁ・・・と思いつつ、展示物を真面目に確認した後にトイレに行くと。。。。お洒落でないですか。有料区域(ウナー)に入ったらぜひトイレにも立ち寄ってみてください(笑)

しかし、ここのところ沖縄に帰る度に首里城だな。ははは。沖縄を(単身で)はなれる前にもっと勉強しときゃ良かったな、と思う今日この頃でありました。

<夜の部へつづく>