【読書】「輪違屋糸里」浅田次郎

「輪違屋糸里」上下巻。久しぶりの文庫本で読了!

iPhone(Kindle)から文庫本に持ち替えたのですが、やっぱり文庫本がしっくりします。まぁ、結局のところジジィなんでしょうね(笑)。ちなみにKindle版には「中古」がないので、吉川英治などの古い作品以外は、普通の価格とあまり変わらないと言う経済的な理由もありますがね。。。(汗)

この作品は「壬生義士伝」に続く浅田次郎の新選組三部作の二作目です。芹沢鴨暗殺事件を、新選組隊士たちと関わった女性の視点で描いています。史実をベースとしていますので、作品に登場する「輪違屋」「角屋」は現存しており、さらに「輪違屋」は現在も営業を続けているようです。

男女の観点だけではなく、「武士か百姓か?」と言う新選組が抱える根本的な問題(?)にも深く突っ込んだ内容になっており、違った観点で当時を楽しむことができる作品です。新選組を描いた一作目の「壬生義士伝」から読むことをお薦めしますが、続編ではないので本作からでも十分楽しめると思います。

クライマックスでは、さすが「平成の泣かせ屋」の面目躍如!思わず目頭が熱くなりました。新選組がテーマながら、主人公の糸里があまりにカッコ良すぎます。機会あれば「輪違屋」をはじめとする新選組の足跡を追いかけてみたいものです。

さて、この勢いで三部作の三作目の世界へ行ってきます。

【読書】「新編忠臣蔵(kindle版)」吉川英治

先に読んだ「堀部安兵衛(池波正太郎)」に加え、二作目の忠臣蔵、今回は全20巻を一気読了!

大石内蔵助を中心に描かれた作品ですが、人間としての凡庸さと葛藤、取り巻く人たちの個性なども生き生きと表現されています。

五代将軍綱吉の時代、生類憐みの令により人間が犬以下に扱われ、武士も誇りを失いつつあった頃に起こった赤穂浪士の討ち入りは、忘れかけていた「義」や「忠」の心を思い起こさせたため、永く美談として語り継がれているのでしょうね。

さてさて、現代の幕府はいかがなものでしょうね?(苦笑)


浅野家菩提寺だった泉岳寺は、内匠頭、浪士の墓塔、首洗い井戸等、作品を史実として裏付けてくれます。