「永遠の0(百田尚樹)」読了!
「0」=「ゼロ戦」パイロットが主人公の悲しい物語です。
「愛する者を守るために」と、命をかけて戦う作品は多くありますが、ここでは「生きて還る」ために戦い続けたひとりの男を客観的視点で描いています。
パイロットをはじめとする「ゼロ戦」に関わった人たちの証言(回顧)という形で物語が進行しますが、かなりの部分が戦争の有り様の解説となっているので、海軍を中心とした史実を学ぶための参考書としてもお薦めです。
ただし「ゼロ戦や兵士たちは非常に優秀だったが、指揮官たちの誤った判断や無謀な作戦が敗戦を招いた」と言うメッセージが多く散りばめられていますので、読み手それぞれに受け止め方が異なるかもしれません。
単なる「愛情物語」としてではなく、70年ほど前に実際にあった「戦争」と向かいあうため、お薦めできる作品だと思います。
さて。。。どうしようか迷ったあげくに観なかった映画。。。しまったなぁ。。。どのように映像化されたかとても興味あるところです ^^;