首里城イベント~中秋の宴~

たまたま出張で沖縄に帰っていた9月10日(土)。東京も確かに暑いが、沖縄の暑さは質が違う。「暑い」より「熱い」の方が合っているかもしれない・・・。

ようやく太陽が西に傾いて、外出が可能となりはじめた夕方に「久しぶりに首里城まで散歩するべぇ~」と、気軽に出かけてみた。たしかに、まだまだ暑さは残っているが、どうにか耐えられる程度の中をのんびり歩いて、目的地の首里城に到着!御庭はそろそろ閉まっているだろうから、京の内や西のアザナでもブラブラしようかな?と入口である歓会門へと向かう。

んっ?なんとなく人が多い、なにごとぉ~?と良く看板見てみると・・・イベント(中秋の宴)やっているらしい。ラッキー!

・・・と言うことで、通常な有料区域である御庭にも無料で入れるとのこと。まぁ、(自分は)年間パスポートホルダーなんで、有料でも無料でも関係ないんですがね・・・エヘン!

会場は結構な込み具合で、外国人観光客が目立つ。用意された椅子に座ることはできなかったけど、立ち見の前の方に陣取ることができた。ちょうど、開演時間を待つこともなく、かぎやで風から始まる琉球舞踊を楽しむことができたのでありました。

  

しかし、ライトアップされ(ちょっとだけ早い)中秋の名月を背にした首里城は美しい。会場で直接見る正殿は勿論だけど、奉神門を通して見える正殿は、その大きさと美しさが際立つように感じる。素晴らしい!当時はライトアップ技術はなかったろうが、真っ暗な中、月明かりに映し出される正殿は荘厳だったろうな・・・と琉球王朝時代に気持ちをタイムスリップさせていたのでした。

今回のイベントそのものは伝統文化を披露する場としては、申し分ないと思うが、おぢさんとしては1点だけ注文が・・・なんで「テンペスト」とタイアップしないのよ!

せっかく、小説、舞台、ドラマと注目を集めていて、さらにドラマは放映中なのに・・・と思うのはおぢさんだけなのかしら?例えば、幕間に正殿から寧温が登場し、早変りで真鶴に変わるとか、ドラマのエンディングテーマ流すとか・・・本人達が登場すると最高なんだが・・・と勝手に妄想してみる。観光イベントとしては効果あるように思えるんだけど(テンペストの)パンフレットやチラシ一枚も無かったのは「なんでかね~?」

まぁ、テンペストをこよなく愛するおぢさんとしては、ちょっとだけ(実はかなり)残念なのでありました。おーーっと、今日はテンペストの最終回ではないか・・・うーーーっ、仕方ないのもう一度小説読もうかしら。。。涙

冷静と情熱のあいだ

ひとつのラブ・ストーリーを、江国香織が女性の立場(心情・視点)=「Rosso(ロッソ)」、辻仁成が男性=「Blu(ブリュ)」を描いた作品です。まぁ、構成はともかくとして、恋愛小説であることは間違いないので、はっきり言って「似合わない」と自覚しています・・・いいじゃないですか、好きなんですから・・・。

この作品との出会いは、ちょうど10年前。ハリーポッターやら東野圭吾やら、読書を楽しめるようになった、ちょうどその頃で、知人に紹介されて気軽に読み始めたのはいいが、すっかりハマってしまい、(不覚にも)涙してしまったと言うものです。さらに、その勢いは止まらず、映画化の情報とともに発売されたエンヤのCDを買って車で聴き、(当たり前のように)映画を見に行ったほど・・・(はっきり言って映画は残念感満載でした)。

今回は、たまたま入った会社近くのTSUTAYAの書架でBluを見つけてしまい、何かを考える間もなくご購入!さらに、勢い良く数日で読み終えそうになったので、慌ててRossoを入手した次第。たしか、RossoかBlu、どちかかが先と言う「読む順序」があったことは覚えていたけど、現実にはBluしか書架に並んでいなかったので、あまり気にせずに読み始めた・・・です。

しかし、人間の記憶と言うか、自分の感性と言うか・・・いい加減なもので、あれほど感動したはずの作品なのに、筋書き程度にしか内容を覚えておらず、結構「新鮮」な気持ちで読むことができたのは事実 (汗)。「へー、こんなシーンあったんだ」・・・と言う感じです。

そんなこんなで、Bluを先に読みながらも、以前に読んだRossoの内容が部分的に記憶に残っていたので、あまり違和感無かったんですが・・・(後から読んだ)Rossoのラストで驚きました・・最後のページをめくった時、「なんで(あとがき)なんだ!?」「ページ抜けてない?」・・・確かこの後のシーンは・・・あれ?(とBluの最後の数ページをもう一度読んで)「Bluの方が(時間的に)後じゃん!なにごとぉ~?」・・・実は記憶に残っていたラスト(シーン)は、映画のソレだったようです。

この作品は、RossoをBluが追いかける構成になっていて、ラブ・ストーリーもBluで終わっているのです・・・と言うことは・・・Rossoを先に読まないといかんのです・・・。そして、Bluの続きが映画・・・なんです。前回は(薦めてくれた知人のアドバイスで)きちんとRossoから読んだはずなのに、今回は何も考えずにBluから読んでしまったのでした・・・(汗)。まぁ、仕方ないんですがね・・・ちなみに、映画でのBluの続き・・・「蛇足」だったように記憶しています・・・これまたDVD借りてみようかしら・・・。

10年前にこの作品を読んだ時と今、色々なモノ、コトが変わっているけれど、小説の活字の並びは同じ。でも、当時と今では、受け取り方が違っていて「懐かしい」と言うより「新しい」と表現したほうが良いかも知れません。当時は、等身大の自分を作品に重ねて読んだと言う記憶があり、半ば強引に自身を主人公に仕立て、作品の中で歓びや痛みを共有しようとしていたはずです。今回は、10年前の作品を読む10年前の自身を回顧しながら、作品が伝えたかった(であろう)メッセージを冷静に感じ取ることができたように思えます。少し、オトナになったんですかね?また、数年後に読むときには、違った自分が違った受け取り方をしているんでしょうね(笑)。

同じ曲でも、その時の気分で違って聴こえたりするし、絵とか映画も、そして小説も、そう。絶対値が無いというのが「芸術」と言うもので、優れた「芸術」ほど、後々に残されていくもんなんだろうなぁ・・・そして、大好きなこの作品も残って欲しいものだと、まだまだ暑い初秋の週末にボンヤリと考えるおやぢなのでした・・・。

そうそう・・・10年前には、あまりイメージできませんでしたが、本作品の主人公の女性(あおい)を女優の小雪でイメージしつつ読んだことは・・・内緒です(笑)。