今月も快調に4冊。しかも、先月からの「シェエラザード」に続き、時代を同じくする第二次大戦を歴史舞台とした作品ばかり・・・です。1ヶ月遅れながら、どうにか目標への折り返し点に到達できました(正確には現在読んでいる1冊を含めての話)。このままのペースで行けば、今年こそは50冊読了できるかもしれない・・・・そんな期待が出てきた、暑い7月でした(笑)
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21. シェエラザード(下) 浅田次郎 http://books.rakuten.co.jp/rb/1512468/
「戦争」と言う異常な状況は、どの立場に対しても「悲しみ」しか生み出さない。。。そう、強く感じました。時間を超えて、この物語の舞台であり、主人公である「弥勒丸」の内外で生み出された「悲劇」の数々は「戦争」と言う行為がいかに「不毛」であるかを訴えています。「戦争」=「悪」と言う単純な評価ではなく「戦争」と言う「事実」に向かい合い、自分なりの評価と価値観を創りたいと思わせてくれた作品です。
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22. 日輪の遺産 浅田次郎 http://books.rakuten.co.jp/rb/1145232/
「シェエラザード」に続く歴史小説です。戦争末期の日本を舞台にした作品で、特に8月15日と言う歴史的な日を、独自の観点から取り上げています。この作品は、日本軍だけではなく、米軍(特にマッカーサー)も登場し、日米それぞれの観点から「隠された財宝」を描いていて、その展開にドキドキさせられながも「戦争が作った悲劇」に「悲しみ」と同時に、向かうところのない「怒り」を感じてしまいました。8月27日から上映される映画も見てみたいと思います。
http://www.nichirin-movie.jp/
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23. 二つの祖国 山崎豊子(第一巻) http://books.rakuten.co.jp/rb/6181950/
24. 二つの祖国 山崎豊子(第二巻) http://books.rakuten.co.jp/rb/6181951/
あまりにも重そうだったので手が出せていなかった作品です。「シェエラザード」「日輪の遺産」の勢いで読み始めました。。。面白い!とても失礼な評価かも知れませんが、今まで接したことのなかった米国視点は新鮮で、ある意味衝撃的です。二世の持つ「日本人の心」と「米国人の立場」と言う微妙なバランスが「戦争」により崩されている様を描いた作品で、両国それぞれからの差別行為には「怒り」を感じてしまいます。マッカーサーを含め、先に読んだ「中原の虹(浅田次郎)」「不毛地帯(山崎豊子)」そして「日輪の遺産」に登場した歴史上の人物が多く出てくるので、より立体感を持って楽しむことができるのも、この作品の楽しみの一つです。
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