【読書】 2010年総括

結局、50冊には遠く?及ばず37冊。確か2009年が33冊だったので4冊増ですが・・・残念です。
しかし、こうやって1年分整理すると
作家:6名
タイトル:20
って、結構偏ってますね。特に2010年は「浅田次郎病」に始まり「池上ワールド」に引き継がれた年だったようです。
でも「テンペスト」に出会ってから、色々と考え方が変わり「自分の生まれ育った土地のことをもっと深く知りたい」と思うようになりました。今まで、現実から見える表面的な部分だけから判断していた沖縄のことを、歴史や文化を通して学び、そして向きあい方を考えてみようと思います。
(似たような話で40年くらい前にも「ルーツ」ってのがありました・・・ね・・・汗)
まっ、と言うわけで非常に有意義な読書年だったと思います。
今年こそは50冊!達成するぞーーー!
(サマリ)
浅田次郎
1. 蒼穹の昴(4)
2. 椿山課長の七日間(1)
3. 天国までの百マイル(1)
4. オー・マイ・ガアッ!(1)
5. きんぴか(3)
6. 地下鉄に乗って(1)
7. 歩兵の本領(1)
8. 勇気凛凛ルリの色(4)
9. 天切り松闇がたり(4)
10. 月のしずく(1)
11. 沙高樓綺譚(1)
12. 憑神(1)
東野圭吾
1. カッコウの卵は誰のもの(1)
2. 白銀ジャック(1)
ダン・ブラウン
1. ロスト・シンボル(2)
山崎豊子
1. 女の勲章(2)
池上永一
1. テンペスト(4)
2. トロイメライ(1)
3. 風車祭(2)
大城立裕
1. 小説琉球処分(2)
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1. 蒼穹の昴(2) 浅田次郎
2. 蒼穹の昴(3) 浅田次郎
3. 蒼穹の昴(4) 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1720327/
http://books.rakuten.co.jp/rb/1720328/
http://books.rakuten.co.jp/rb/1720329/
読み進めるにつれ「凄い・・・」の一言でしか表現できない、作品を支える膨大な資料の量を感じる作品です。言い方を変えると本当に勉強になる作品です。自分自身、世界史は苦手だったので(勉強しなかったので)知らないことだらけで、初めて中国の歴史に触れることができた良い機会でした。是非、中国に行って、この作品の舞台となった地を回ってみたいものです。
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4.  カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾
http://books.rakuten.co.jp/rb/6252763/
お約束の東野最新作。前回の「新参者」がイマイチだったのに対して、こちらは「容疑者Xの献身」を彷彿させるような東野らしい人間ドラマです。ただ最近は、山崎豊子や浅田次郎にハマっているせいか、以前と違い「ちょっと軽いかな?」と感じてしまいました。
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5. 椿山課長の七日間 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/3638670/
スピリチュアル系の作品ですが、単に霊的なストーリーではなく、家族や友情など、人間ドラマが見事に描かれています。また、お得意(?)の笑いもところどころにちりばめられて、楽しみながら読むことができます。
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6. 天国までの百マイル 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1195940/
こちらも家族を中心とした人間ドラマです。感動して思わず涙してしまいました。「ひとりで生きているんじゃないんだなぁ・・・」としみじみと感じることができる作品です。
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7. オー・マイ・ガアッ! 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1732049/
ラスベガスを舞台にした人間ドラマです。こちらも家族愛が中心です。ただ(本人の趣味のせいか)ギャンブルの話が多く、多少もたついた感じがあります。ラスベガスに行った経験のある人にはお薦めの一冊です(残念ながら私にはありませんが・・・)。
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8. 三人の悪党 長編悪漢小説 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1075785/
来ました!「きんぴか」三部作の第一作。結構、内容としては重いのですが、軽いタッチで楽しく読めます。「プリズンホテル」と同じく、電車等の他人が近くにいる場所では読めません。笑いが止まりません。。。ただ今第二作(血まみれのマリア)に突入しました!
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9. 血まみれのマリア 長編悪漢小説 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1012260/
やっぱり最高です。「血まみれのマリア」は先に読んだ「プリズンホテル」に主人公として登場しており、同じキャラクターを別の作品に登場させるという構成も楽しめました。
ただ、ご注意ください。長編悪漢小説=きんぴか三部作には順番があります。こちらは第二巻ですので先に読まないように。
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10. 真夜中の喝采 長編悪漢小説 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1090751/
きんぴかシリーズの最終章です。「終わってしまう」ことがちょっと悲しい(寂しい)作品です。プリズンホテル同様に是非、続編を書いて欲しいと思います。
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11.12. ロスト・シンボル 上・下 2冊セット ダン・ブラウン/越前敏弥
http://books.rakuten.co.jp/rb/6267218/
待っていました。(順番は違うが)ダ・ヴィンチ・コード、天使と悪魔、デセプション・ポイントと3作品を読んで、結構ハマってました(割と簡単にハマります)。内容は・・・う~ん、舞台がワシントンになっただけで、割とダ・ヴィンチ・コードに近いものありますね。でも、ラングドンシリースは3作品とも、舞台となった街に行ってみたくなります。
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13. 地下鉄に乗って 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1115553/
こうなると一種の中毒=病気ですね。浅田次郎の作品を読んでないと落ち着きません。映画も観てなかったのですが・・・いいですね。こうなると浅田次郎が書けば、般若心経でも感動しそうな気がしてきた・・・まずい・・・本当に病気だ・・・
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14. 歩兵の本領 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1663170/
手持ちを読み終えてしまったので、急遽空港で購入。自衛隊時代の回顧録的なエピソードを中心とした短編集。まぁ、これはこれで良かったかな?浅田次郎ファンでなければチト???な感じかもしれません。
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15. 勇気凛凛ルリの色 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1077624/
16. 勇気凛凛ルリの色四十肩と恋愛 浅田次郎
まだまだ頑張る浅田次郎!今度はエッセイシリーズに入りました。なんだか「いきなり黄金伝説」の○○を食べつくす企画みたいになってきたゾ!ちなみにタイトルは「♪ぼっ、ぼっ、僕らは少年探偵団・・・」に続く歌詞だそうです。そうだっけか?忘れてしまいました。
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17. 勇気凛凛ルリの色福音について 浅田次郎
http://rd.rakuten.co.jp/item_url/?sid=213310&iid=10945133
18. 勇気凛凛ルリの色満天の星 浅田次郎
http://rd.rakuten.co.jp/item_url/?sid=213310&iid=10994387
エッセイと言うのは、作家の「ひととなり」や「考え方」を感じることができるので、好きな作家の作品しか読めない。しかし、さすがに4連発は効くねぇ・・・・。
ホント、殆どのメッセージに強く共感してしまいました。まだまだ浅田次郎続きそうです。
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19. 天切り松闇がたり(第1巻) 闇の花道 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1455693/
20. 天切り松闇がたり(第2巻) 残侠 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1504138/
明治から大正、昭和と言う時代を背景にした盗人の話です。なんだか、色々なモノに恵まれ過ぎて、忘れてしまいがちな「本当に大切なモノ」を思い起こさせてくれる優しい内容の作品です。これまた、いいですよ・・・。
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21. 天切り松闇がたり(第3巻) 初湯千両 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/3582719/
22. 天切り松闇がたり(第4巻) 昭和侠盗伝 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/5526127/
シリーズの後半2冊。大正ロマンだけではなく、戦争に対して正面からぶつかっている作品です。カッコイイし、面白いし、勉強になります。
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23. 女の勲章(上巻) 山崎豊子
http://books.rakuten.co.jp/rb/3708651/
久々の山崎豊子です。いつものように関西(大阪)を舞台としたドロドロの人間ドラマ。この作品は服飾デザイナーです。味わいあっていいですね。また、色々と勉強になります。
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24. 女の勲章(下巻) 山崎豊子
http://books.rakuten.co.jp/rb/3708652/
それぞれの作品がそうなんですが、凄いラストですね。ドキドキします。とくにドロドロとした内容だったんで、畳み込むような展開に引き込まれてしまいました。
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25. 月のしずく 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/1177634/
優しく、切ない短編集です(似合わないが・・・)。心が疲れたときにお薦めです。あっ、男女の話ですよ(やっぱり似合わないが・・・)。
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26.  沙高樓綺譚 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/3675331/
現在、成功した人達の言えない過去を物語として短編にした作品です(もちろんフィクション)。結構クセがあるので、好き嫌いがはっきり分かれそうな作品です。個人的には「フツーの面白さ」でした。
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27. 憑神 浅田次郎
http://books.rakuten.co.jp/rb/4378113/
江戸末期から明治にかけての変遷の時代におけるひとりの侍の話です。あまりにも真っ直ぐすぎる生き方に、少しばかりイライラもしました。しかし、情報量や時代考証の面からも「浅田次郎って凄いなぁ」とあらためて感心させられる一冊です。多少、背景説明の部分が多く、もたつき感はありますが、しっかりと面白く読めた作品です。
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28. テンペスト(第一巻)春雷 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6588370/
29. テンペスト(第二巻)夏雲 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6654786/
なぜこの本を今まで読まなかったか。。。率直にそう思うほど、素晴らしい作品です。特に首里の人間(すいんちゅ)を自負する自分として「読んでいなかった」ことに恥ずかしさすら感じてしまいます。単行本上下巻2冊を文庫本4冊にして、9月から毎月1冊ずつ発売していて、現在3巻を読み終え、今月末の最終巻の発売を待っています。
同じ沖縄の人間が、沖縄をここまで見事に書き上げていることに感動しつつ、誇らしい気持ちにもなります。
ぜひぜひ、皆さんに読んで欲しい一冊(4冊?)です。来年(2月)の仲間由紀恵主演の舞台見に行きたいなぁ。。。。
http://www.kadokawa.co.jp/tempest/
本当は早く最新刊の「トロイメライ」を読みたいところですが(テンペスト読み終えてから・・・と)グッっと我慢しています。で、やっぱり我慢ができないので「風車祭」を注文してしまいました・・・・笑
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30. 白銀ジャック 東野圭吾
http://books.rakuten.co.jp/rb/6772086/
お約束の東野最新刊です。こちらは「いきなり文庫化!」なので、お得感いっぱいです。さすがに東野と思わせるタッチと展開で、サクサクと読み進められますが、個人的には・・・うーん、ちーと軽い感じがします。
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31. テンペスト(第三巻)秋雨 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6727485/
32. テンペスト(第四巻)冬虹 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6799882/
単純に「ありがとう」と思える作品です。この作品のおかげで、かつて琉球王朝であった、沖縄県のケンミンであることを自覚しました。そうなんです、我々ケンミンは日本とは異なる美しい文化を持っていたんです。さらに沖縄を好きになり、ケンミンであることに違った「誇り」を持つようになりました。
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33. 小説琉球処分(上) 大城立裕
http://books.rakuten.co.jp/rb/6648003/
34. 小説琉球処分(下) 大城立裕
http://books.rakuten.co.jp/rb/6648004/
テンペストの第四巻が届くまで・・と思い読み始めましたが、これも素晴らしい作品です。両方読むことで、同じ時代が描かれるテンペストのラスト部分が、さらに深く感じ入るものになると思います。
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35. トロイメライ 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6573251/
「テンペスト 外伝」と呼べないことはないが、同じ時代の那覇を舞台にした作品です。面白いのは、各短編にテンペストの主要登場人物がそれなりの役割で登場し、テンペストと同期するところ。テンペストを読んだ後だと、一層面白く読み進めることができる作品です。
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36. 風車祭(上) 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6222872/
37. 風車祭(下) 池上永一
http://books.rakuten.co.jp/rb/6222873/
「テンペスト」「トロイメライ」で完全にハマってしまい、ほろんど思考停止の状態で、ポチってしまいました。(池上永一の)出身地である石垣の文化、伝承をベースとした作品で、中盤あたりに多少もたつき感はありますが、後半の畳み込みには勢いがあり、ラストの部分では思わず涙が・・・・。神々との向きあい方、その歴史、さらには「マブイとは何か?」を語りかけています。まぁ(私の出身である)首里、那覇とは異なる文化であったので、前2作品とは引き込まれかたは異なりますが、勉強になる作品でした。
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