今回の目的は、長城と紫禁城だけど、どちらを選ぶ?と言われれば、迷わず「紫禁城」。明らかな浅田次郎病ですな・・・・ははは・・・汗
三日目は、紫禁城(故宮博物館)を目一杯歩き回り、あとは成り行き・・・と言う大胆(大雑把?)な計画。ともかく、ホテルでのんびりと朝食を済ませ、9時過ぎに出発した。
紫禁城までの間に寄りたい(見たい)場所があったので、地下鉄を使わずに崇文門(北京駅近く)から歩くことにした。その見たかったのが天安門の東側に位置する「北京飯店」。まっ、早い話がホテルです。
別にどうって話ではないけれど、浅田次郎三部作では度々登場する場所なので、見ときたかったのです。今でも内装は当時(100年ほど前?)のままだと言う話です。
さて、いよいよやってきました、紫禁城。ここでは「るるぶ」を使わず「浅田次郎とめぐる中国の旅」にお世話になります。
まずは、天安門から紫禁城に入るんだけど・・・日曜日だと言うこともあって、物凄い数の人、人、人・・・・。まぁ、午前中(10時頃)だったこともあり、それなりに並んでいたら、どうにか入ることができた。で、入ってみると大きな建物が・・・すげーーっ、あれが正殿か!?
いやいや、実はこれも端門と呼ばれる門なのです。人形が出迎えてくれているような気がするのは愛嬌なのかな?ちなみに、浅田次郎ガイドブックによると、この門は「(美しいので)振り返って見なさい」とアドバイスされていますので、素直に振り返りました(パシャ!)
ここから、遠くに見えるのが正殿?でも、近づいてみると・・・何か違う。
ここも午門と呼ばれる門なのでありました。ちなみに、ここにチケット売り場があり、ようやく紫禁城(の真ん中)に入れるのです。そして、中に入って、ようやく正殿(太和殿)だ!
と思ったほどのスケールでしたが・・・実はこれも「太和門」と呼ばれる門なのです・・・いったいどうなっているのぉ~。。。涙
そして、太和門の横の通用口(?)を抜けると、そこには信じられない世界が・・・驚
これが、ラストエンペラー(映画)の世界「太和殿」です。首里城正殿+御庭のオリジナルです(敢えてそう言い切ります)。この規模・・・・な、な、何なんだぁ~。。。。
首里城も、歓会門からはじまり、正殿前の奉神門まで幾つもの門があり、特に広福門や奉神門は、紫禁城のそれと同じく、単純な門ではなく、建物の形をしている点は一緒。また、見てわかるとおり、色や大きさこそ違えど、正殿の形はほぼ同じ。何だか、琉球のルーツを見つけたようで嬉しくもあり、その圧倒的なスケールの差に悲しくもあり・・・と、複雑な心境なのでありました。
この先は、首里城ではまだ復元されていない御中原と同じ、後宮に入っていくのだが・・・これまた・・・なんですかぁ~この大きさは~?と呆れてしまった。
巨大な広場を抜けて入った後宮は、やっぱりだだっ広く、正殿に相当する乾清宮にも、王の在り処=世界の中心を示す「軒轅鏡(けんえんきょう)」がありました。この広い場所を春児が走り回っていたのでしょうね。。。笑
西大后の居室だった儲秀宮(ちょしゅうきゅう)は、思いの外質素なつくりで「蒼穹の昴」の中で描かれているイメージにピッタリでした。ここで春児と一緒に生活していたんですね。
順治皇帝のもとに龍玉が落ちてきたと物語で描かれた九龍壁は、何となく雰囲気があってイイ感じです。また、気まぐれな西大后が京劇を演じさせたのが「鴨音閣(ちょうおんかく)」です。これらは、紫禁城の東~北東側に位置しており、ちょうど西大后の居室の反対側です。
そして、紫禁城の北東にある、これまたどうしても見たかった「珍妃井」。 三部作のひとつにタイトルになった、(史実を基にした)悲しいストーリーの舞台です。
たっぷりと紫禁城を堪能し、さらに北側に位置する景山へ。。。
ここでは、西大后が乾隆帝と会話をしたと描かれた石山がある公園を探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。でも、ここから見下ろす紫禁城はカメラに収まりきれない大きさで、その広大さを改めて実感することができました。
約3時間ほど、歩きっぱなしで、正直疲れました。でも、見たかったものは全て見ることができたはず・・・。もっと勉強して来ると、もっと面白いかも知れない。そして、琉球との繋がりについても、もっと勉強しなくちゃだわ・・・と真剣に考えたおぢさんなのでした。
唯一、首里城と違っている点とすれば「京の内」が無いこと。首里城は政を執り行う王府機能と、神事を行う神殿の機能を有していると言うことは、紫禁城とは似て異なるもの・・・なんですかね?(汗)
三日目は、原宿のように、若者や観光客で賑わう王府井を廻ってみましたが・・・別に日本と変わらないなぁ・・・と、あまり感想もありません。でも、面白そうだったので、マック、スタバ、ラーメン屋に入ってみました・・。
この感想は、番外編で・・・・
四日目、帰国日は早朝からパンダだぁーーー!
(またまたつづく)